【プレミアリーグ】トッテナム3-2ブレントフォード(日本時間2月1日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
そのゴールにスタジアムが“発狂”した。後半早々の連続弾で逆転したことで、ホームサポーターのボルテージは高まるばかりという場面で、ブラジル代表リシャーリソンが追加点を挙げ、会場は割れんばかりの大声援。ファンも「目覚めた」「絶好調」と大興奮だった。
スタジアムが大声援で湧き上がったのは56分のことだった。トッテナムは、ブレントフォードに1点を先行されて試合を折り返しながらも、後半48分、49分の連続ゴールで逆転に成功。試合は一気にホームチームのものになっていた。
追加点となったシーン、自陣右サイドからカウンターを始めたトッテナムは、パス交換とドリブルで持ち上がりながら中央を突破していく。そして、ボックス手前に入ったところで、デスティニー・ウドジェが斜め前方のジェイムズ・マディソンにラストパス。ボックス内で相手をかわしたイングランド代表のフィニッシュは相手に当たったものの、そのこぼれが中央のリシャーリソンの元へ。これに反応したブラジル代表FWは、間髪入れずに左足を振り抜き、足を出してきたDFの股を抜く一撃をお見舞いした。
リシャーリソンはこれで今季8得点目。しかも、直近7試合・7得点でかつ、これが3試合連続弾となった。まさに覚醒を感じさせるプレーぶりにはファンも「目覚めたじゃん」「リシャーリソンが普通にチート」「絶好調やん」と大興奮だ。と同時に、「あんなに煽ってたのに」「リシャーリソンもダーツ投げてワロタ」というコメントもあった。
ゴール後、リシャーリソンがスタンドに向かってダーツを放つパフォーマンスを披露したのだが、これにはワケがある。これはチームメートの10番ジェームズ・マディソンのお決まりのセレブレーションでもあったのだが、この試合でブレントフォードに先制を許した場面で、ゴールを決めたニール・モペイが、同様のパフォーマンスを、しかもトッテナムの大観衆が集まるスタンドに向かって披露していたのだ。そんな挑発を受けたこともあって、リシャーリソンがこれ見よがしにやり返した痛快シーンとなった。
試合は最後、1点を返されたトッテナムが逃げ切って3-2で勝利。前半こそ屈辱を味わったスパーズ(トッテナムの相性)のサポーターではあったものの、リシャーリソンが挑発をやり返して達成したホームでの4連勝は、胸のすく思いだったに違いない。
(ABEMA/プレミアリーグ)