【プレミアリーグ】トッテナム3-2ブレントフォード(日本時間2月1日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
まさに棚ぼたゴールだった。ブレントフォードのエース、アイヴァン・トニーは、賭博規則違反による8カ月出場停止が明けて2試合連続弾。ただ “ラストパス”は相手選手によるもの。これにはファンも「戻るのサボってただけなのにw」と珍場面となってしまった。
アウェイのブレントフォードが1-3とトッテナムにリードを許して迎えた67分のことだった。ブレントフォードのオランダ代表GKマルク・フレッケンがクリアしたボールをトッテナムが回収すると、組み立て直すために左サイドバックのデスティニー・ウドジェに預けた。この日、1-1とする貴重な同点弾を決めていたイタリア代表DFは、相手のプレスを受けてGKへとバックパス。これはセーフティなプレーに思われたが……。
なんと、そこにいたのがブレントフォードのイングランド代表FWアイヴァン・トニーだった。敵からの絶妙な“ラストパス”を受け取ったトニーはすかさず前を向くと、GKとの1対1で余裕をもってフィニッシュ。1点差に迫る追撃弾を決めてみせた。
なぜ、そんなことになったのか。遡ること1分前、トニーはボックス内でシュートに持ち込んだが、相手に当たってトッテナムボールとなっていた。その際、外に押し出されて相手カウンターを眺めながら歩いて帰陣していたのだ。すると突然、パスが自分のところへ。当然オフサイドではなく、トニーにとっては“棚ぼた”の決定機を迎えたのだった。
ファンはSNSを通して「おかえりトニー!」と喜んだ一方で、「トニー戻るのサボってただけなのにw」「帰陣が遅すぎるトニーがおかしいだけだから気にしなくていいよウドジェ」と、痛恨のミスをしてしまったウドジェを擁護するコメントも散見された。
とはいえ、ブレントフォードにとっては大きな追撃弾。なおかつ、決めたのがトニーだったことにも価値があった。トニーは2023年5月、賭博規則違反をしたことにより、2024年1月16日までの8カ月間、出場停止となっていた。エース不在の間、チームは下位に停滞していたなか、ようやくの復帰となった前節ノッティンガム・フォレスト戦で早速ゴールを決め、この日も2試合連続弾を挙げてエースの働きを示したのだ。
結果的に2-3で敗れたものの、浮上の機会を伺うチームにとって好材料となった。
(ABEMA/プレミアリーグ)