【プレミアリーグ】トッテナム3-2ブレントフォード(日本時間2月1日/トッテナム・ホットスパー・スタジアム)
ピッチ上で最大の問題児が報復を受けた。試合を通して相手チームに挑発行為を繰り返していたブレントフォードFWモペイが、トッテナムの期待の若手ドンリーに思い切り引っ張られる形で投げ飛ばされた。この試合でトッテナムの選手が抱いていた苛立ちが爆発した瞬間だった。
ブレントフォードが2-3と追いかける展開で迎えた95分、FWニール・モペイは自陣でこぼれ球を拾うと、ボールをキープしてカウンターに繋げようとした。
それを阻止すべくやってきたトッテナムMFジェイミー・ドンリーだったが、これをモペイは巧みに手を使ってブロック。痺れを切らした19歳はユニフォームを思い切り引っ張って試合を通して挑発行為を続けていた問題児を引きずり倒した。
この試合でモペイは、幾度なくトッテナムの選手に対して挑発的な行為を行っていた。ジェームズ・マディソンのゴールパフォーマンスを真似した場面を筆頭に、1分のアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロとのやり合いや、41分のスウェーデン代表FWデヤン・クルゼフスキとのやり合いは象徴的なシーンだ。こうした積み重ねがあったからこそ、このシーンでは激しいファウルを受けてしまった。
モペイは元々トラブルメーカーとしての一面を持っている選手だ。2020年6月20日に行われたアーセナルとの試合では、ドイツ代表GKベルント・レノとの接触をきっかけに始まった挑発行為により、両者を巻き込む大きな騒動を起こしている。その一方でブライトン在籍時には2桁得点を記録し、この試合でも得点を決めるなど、FWとしての実力も確かなものを持っている。ダーティな面が取り沙汰されることもあるが、モペイの活躍が現在15位と苦しむブレントフォードの残留のカギとなるのは間違いない。
(ABEMA/プレミアリーグ)