「世界水泳ドーハ2024」4日目が2月5日に行われ、女子10m高飛込決勝ではイギリスのアンドレア・スペンドリニ シリエックスが377.10点で3位に入り、銅メダルを獲得した。真っ赤な水着で登場したシリエックスだが、メダルを争った中国勢よりも一回り大きな体ながら、高速回転した後、一気に水面へ。「ズドン」という音ながらも、ほとんど水しぶきがあがらない“ノースプラッシュ”を決めると、解説者からも「力強さの中に美しさがある」と大絶賛された。
【映像】豪快に回ってからズドン!水しぶきがない“ノースプラッシュ”
金銀を独占した中国勢は小柄な選手が揃ったが、シリエックスは横に並ぶと明らかに一回りは大きいサイズ。それでも演技のスピード感では全く引けを取らなかった。ラスト5本目に、難易度3.2の5253B(後宙返り2回半1回半ひねりえび型)を選択すると、静かに目を閉じて集中してから、思い切った踏み切り。空中姿勢にブレはなく、入水直前にしっかりと体を垂直に向けると、この体が水面にぶつかったと思えないほど小さな水しぶきだけで、水中へと沈んでいった。
客席からも大きな歓声があがると、本人も納得のスコアが掲示板に。大喜びになったシリエックスは、カメラに向けで2度、3度と投げキッスを連発した。迫力もあり、かつ美しさも兼ね備えた演技に、解説者からは「これはいい演技でした!最後の入水が彼女の持ち味」と、今夏に行われるパリ五輪での活躍にも期待していた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)