「世界水泳ドーハ2024」4日目が2月5日に行われ、女子10m高飛込決勝では中国の全紅嬋が436.25点のハイスコアで優勝、2位に入った陳芋汐とのワンツーフィニッシュを決めた。まだ16歳ながら、今夏に行われるパリ五輪でも金メダルの有力候補にあがる全だが、10メートルという高さから人間が飛び込んだとは思えないほど、実に小さな水しぶきで入水。実況者も思わず「しぶきが出ない!」と愕然とした。
16歳の全と18歳の陳は、2021年の東京五輪でも全が金、陳が銀と独占し、しかもシンクロ種目でペアを組むという「飛込大国」中国を象徴するような2人。世界水泳でも当然のように活躍し続けている。
3位の選手が377.10点だったが、この2人は400点台と異次元の争い。全は5253B(後宙返り2回半1回半ひねりえび型)を最終5本目に選ぶと、小さな体を超高速で回転させた後、およそ人が飛び込んだとは思えないレベルの小さな水しぶきだけあげて入水。水面もすぐに静まるほどで、実況者が「しぶきが出ない!」と叫ぶのも無理はない“超常現象”だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)