「世界水泳ドーハ2024」5日目が2月6日に行われ、アーティスティックスイミング(AS)チームテクニカル決勝では、予選トップの中国チームが、スピード・テクニックともに申し分ない演技で、300点に迫る299.8712点で優勝した。一糸乱れぬ演技で他の追随を許さなかったが、正確さだけでなく強烈なインパクトを与える空中での演技もいきなり入れ、王者の貫禄を示した。
水から飛び出たとは思えないほど高く、そして美しく舞った。プールサイドでも組体操でもするようにポーズを決めてから飛び込むと、すぐに大技の準備。スムーズに組み上げ、持ち上げる体勢を整えると、ここから一気に1人の選手が上空へ。足を跳ね上げつつ大きく背中側から1回転すると、入水前にはひねりまで入れる余裕を見せた。
この一発だけでも中国チームの強さを示す上では説得力十分。解説者からも「余裕のひねりですね。滞空時間が長いです」と、ぎりぎりではなく余裕を持っての技だったと説明が入ると、その後も「スピードと情熱」というテーマ通りに、どんどんとスピードアップしつつも、全くズレのない演技でフィニッシュ。さすが中国とでもいうような演技を終えた。
スコアでは2位スペインを24点ほど引き離して圧勝。夏に迎えるパリ五輪に向けての大会ではあるが、中国チームに全く隙は見当たらなかった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)