【プレミアリーグ】アーセナル 3-1 リヴァプール(日本時間2月5日/エミレーツ・スタジアム)
22節までプレミアリーグ最小の19失点と堅守を誇っていたリヴァプールが、アーセナルとの首位攻防戦でミスが重なってまさかの3失点。ディフェンスリーダーのフィルジル・ファン・ダイクが批判を浴びている。
リヴァプールは13分に完全に崩されてブカヨ・サカに先制点を奪われると、67分にはCBフィルジル・ファン・ダイクがGKアリソンのまさかの連携ミスを犯してガブリエウ・マルティネッリにゴールを許し、92分にはレアンドロ・トロサールに独走ゴールを許す。反撃も前半終了間際のオウンゴールのみで、1-3で敗れ去った。
とりわけ痛恨だったのが2失点目だ。相手最終ラインからのロングボールに対してファン・ダイクは、やや目測を誤ったかヘディングで弾くのではなく下がって対応。バウンドしたボールは飛び出してきたファン・ダイクとアリソンの間に流れ、クリアに失敗する。最後はガブリエウ・マルティネッリに余裕のゴールを流し込まれた。
この失点を批判したのが、イギリスの『Sky Sports』で試合解説を務めた元イングランド代表DFのジェイミー・キャラガーだ。リヴァプールの生え抜きで、トップチームでは1996年から2013年まで活躍したレジェンドは、珍しく不安定だった後輩ファン・ダイクに喝を入れた。
「誰にでもシーズンに一度はある大きなミスが、最悪のタイミングで起こってしまった。ファン・ダイクはヘディングで弾くべきだった。(近くにいた)アリソンかコナテに頭でボールを繋げよかったのさ。(ロングボールを)バウンドさせてはダメだ!複雑にしてはいけない。トップレベルでは何かが起こりうる」
もちろんキャラガーは、2018年1月に加入したファン・ダイク、同年夏に加入したアリソンがリヴァプール復権に大きく貢献したことを熟知する。「2人はここ数年ずっと素晴らしかった。リヴァプールをトップレベルに戻れたのは彼らのおかげだ。でも、あのミスだけは絶対に許されない」と、功績を認めながらも、失点シーンを糾弾した。
この試合を1-3で落としたリヴァプールはまだプレミアリーグ首位に立っているが、2位マンチェスター・シティ(1試合未消化)と3位アーセナルとの勝点差はわずかに2ポイント。ユルゲン・クロップ監督のラストイヤーを優勝で飾りたいリヴァプールにとって、主将ファン・ダイクの安定は欠かせない。次節のバーンリー戦(2月11日)では、アジアカップから帰還した遠藤航の復帰も追い風にして、再び堅守を築けるか。注目される。
(ABEMA/プレミアリーグ)