飛び抜けた演技に、ライバル選手たちも全員呆れ顔だ。「世界水泳ドーハ2024」6日目が2月7日に行われ、男子3m飛板飛込決勝では、中国・王宗源が最終演技で100.70という超高得点。トータル538.70で、2位の中国・謝思埸と金銀独占を果たした。表彰台の頂点に立つラストの演技は、完成度抜群。解説者も「いとも簡単に。余裕がありすぎる」と脱帽することとなった。
“飛込王国”の中国勢が、連日表彰台の頂点に立ち続ける中、この日も強さが際立った。王は最終演技で難易度3.8の109C(前宙返り4回半抱え型)を選択。足を抱えながら高速で4回転半し、頭から入水する技ではあるが、タイミングが少しでもずれれば水しぶきを大きくあげる失敗につながるところを、王は余裕たっぷり。中継で解説を務めていた同種目の銅メダリスト・寺内健も「かなり余裕を持っている」と、ぎりぎりではなくまだ余力を残した状態で、他を置き去りにするような完成度だったと脱帽した。
2位の謝思埸は516.10と500点台に乗せたが、3位のオスマル・オルベラ イバラ(メキシコ)498.40。まだまだ中国勢は、他に圧倒的な差を見せつけて勝ちまくる。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)