中学校の教師が修学旅行の宿泊先での食事中に生徒の前で缶ビールを飲んでいたとして、物議を醸している。
 
【映像】修学旅行中、生徒の前で教師が飲酒…不適切か?
 
 熊本県の中学校の校長、学年主任、担任の3人が、修学旅行の宿泊先での夕食中、生徒の前で缶ビールを飲んでいたとして、これが問題に。缶ビールは校長がホテル内の自動販売機で購入して持ち込み、3人で4本飲んだという。
 
「夕食の時間は勤務時間外と考えて飲んだ。ただ、生徒を預かっている立場なので、飲んではいけなかった」(他の教師に飲酒を勧めた校長)
 
 取材に対し、熊本県教育委員会は「勤務時間外であっても、修学旅行は教育の場。生徒の前で飲酒は常識的に考えれば不適切だ」とコメント。調査を待って、懲戒処分の有無を含め、適切に対応するとしている。ネットでは「預けている親の身にもなってほしい」「勤務時間外なら別に違法ではないと思う」「酔っ払ったらダメだけど、少しぐらいはいいのでは?」といった様々な声があがっている。
 
 元公立小学校校長の田畑栄一氏は、「校長がやるべきことは、子どもたちの安全・安心を担保して、無事に修学旅行を終えて戻ること。子どもの前で校長が(ビールを)買ってきて職員に配ったってことは、危機管理・自覚の欠如だと思う」と指摘した。さらに、校長が勤務時間外を命じることができる4項目があり、修学旅行がその中に入っているとしつつ「修学旅行中は、休憩時間・勤務時間外といっても、子どもを預かる以上は、判断ミスにつながる“酔う”ということを決してしてはならない」と見方を示した。
 
 この件について、元衆議院議員の宮崎謙介氏は「小学校の頃の修学旅行で、夜ちょっと目が覚めてトイレに行った時に、先生の部屋の前を通ったら大宴会していましたけどね、ドンちゃん騒ぎしてましたよ」と説明。「厳しい時代になりましたね」と続けた。それに対し、千原ジュニアは「でも、もし修学旅行で、例えば持病の発作が起きてとか、何かよからぬことが起きた時に、酔っ払っていては適切な対応ができないのではと、親御さんが心配する気持ちもわかる」と子を持つ親の視点で語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)