今やネットニュースは“ランキング”だらけ。中には、なんでそのテーマなの?と思ってしまうほどニッチなものもあるが、それには確かな戦略があるそうだ。
【映像】イケメンを連想しちゃう苗字 2位は西園寺、1位は?
ネットメディアを熟知する、ニュースサイト「しらべぇ」の編集長のタカハシマコト氏は、「SEO対策という言葉がある。Googleからの検索エンジンからの流入が欲しい、絶対に1位が取れるような、いわばニッチを絞ったテーマとかランキングの方が、上位に来るチャンスが大きい。数は超少ない、ごくごくわずかだと思うが、その人にはすごく刺さるから、Googleが“いい記事”と評価するのではないか」と説明した。
一方で、昨年ネットで話題となった「苦手と感じる野球選手の妻は?」という、ニッチすぎるランキングについては「ポジティブなものを書くよりもネガティブなものの方がずっと読まれる。WBCとか話題になったタイミングで、悪口的なことを言いたい。でも普通に言うと何の根拠もないし、誹謗中傷みたいになる。マイルドにすることで、ハレーションが起きないようにしているだろう」と分析した。
そんなタカハシ氏が自身で手がけたニッチすぎるランキングは「コロナ禍でも鼻くそをほじって食べる人たちランキング」だ。食べた経験のある女性は30代が最も多かったという。「女の子の3割が鼻くそ食べてるってすごく素敵。男の子だけじゃないんだという。こういうのを僕は世の中に残していきたい」とコメントした。
他にも「ついイケメンを連想しちゃう名字ランキング」「海外で意味が通じる意外な日本語ランキング」「つい昔の名前で呼びたくなるものランキング」など、ニッチで誰が知りたいかどうか不明だが、なぜか気になるランキングが多数存在する。そして鉄板はペット系。人気の柴犬に関するものが多いという。「男性が選んだもし柴犬を飼うなら付けたい名前ランキングトップ21」「女性が選んだもし柴犬を飼うなら付けたい名前ランキングトップ16」「50代から60代が選ぶもし柴犬を飼うなら付けたい名前ランキングトップ25」「関東在住者に聞いたもし柴犬を飼うなら付けたい名前ランキングトップ23」など、なぜ柴犬を飼ってもいないのに同様のランキングが複数も存在するのか。
これにタカハシ氏は「すごいニーズがある瞬間がごくたまにあると思う。 『柴犬 名前』と柴犬を飼おうとした時に調べてみる。見る人はしっかりと役に立つので、記事の評価も上がるし、記事量産できるというメリットもある」と語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)