力を出し切った後は祈るだけ。報われた後は感涙しかなかった。「世界水泳ドーハ2024」8日目が2月9日に行われ、女子3m飛板飛込決勝では韓国のキム・スジが311.25点で銅メダルを獲得した。最終演技の直後は、得点が出る掲示板を祈るように見つめていたが、メダル確定を伝える数字に、直後にコーチと抱き合いうれし涙を流した。
【映像】祈りから歓喜の涙へ!キム・スジ、銅メダルを獲得した演技
キム・スジは2019年、母国開催となった同大会では1m飛板飛込で銅メダルを獲得したが、その後はメダルなし。今夏にはパリ五輪も控えているだけに、奮起を誓っての出場だった。優勝した中国勢と同じく、最終演技には5152B(前踏み切り2回半、1回ひねりえび形)を持ってきたが、空中姿勢も美しく、入水時の水しぶきも小さめ。メダル獲得には十分な演技を見せて審判団にアピールした。
後は点数を待つだけ。手を合わせて祈ったキム・スジだったが、掲示板に出たのは2選手を残して暫定首位に立つもの。メダルが確定した瞬間に顔を覆うと、横にいたコーチと涙を流して喜んだ。見るファンも感動させる復活劇。続編となるパリ五輪では、中国勢を切り崩す存在となれるか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)