【WWE】SMACKDOWN(2月9日・日本時間10日/シャーロット)
ハリウッド俳優で2000年代を席巻したカリスマレスラー、ドウェイン・ジョンソンが米国のリングで衝撃のヒールターン。一線を退いてなお屈指の人気を誇る“ザ・ロック”が異例の大ブーイングを受けた。
ファンの反発が超大物のマッチメイクを動かした。前週、4月に開催される年間最大イベント『レッスルマニア』で、統一WWEユニバーサル王者のローマン・レインズにザ・ロックが挑戦するドリームマッチが決定。ファンも大いに盛り上がるかと思いきや、反応は意外だった。昨年の同大会でレインズに惜敗したものの、再びチャンピオン挑戦権を獲得したコーディ・ローデスが再戦する展開を期待したファンが反発。Xでは #WeWantCody のハッシュタグが大きな反響を呼ぶ事態に発展したのだ。
しかし、8日(日本時間9日)に行われたレッスルマニアのキックオフイベントで、ファンの声を受けたコーディがレインズへの挑戦を正式表明。これに対してザ・ロックは「世界中の人々よ、騒いでるこいつらが“コーディ推しのわがまま”共だ」と衝撃のマイクで観客を罵倒し、大ブーイングを受けた。
一連の流れを受けて、今週の『SMACKDOWN』では最高執行役員のトリプルHが登場。レッスルマニアでのメインイベントは、レインズVSコーディの王座戦に決定するとアナウンスした。トリプルHのマイク中にも「ロッキー最悪!」チャントが起きるなど、予想以上のうねりをみせたファンの熱量が“既定路線”を変えた瞬間だった。
WWEでは、これまでも現実世界で起きたムーブメントや、レスラー同士の私生活での関係性を、そのままリング上に展開するなど“何でもあり”の面白さがファンを惹きつけてきたが、まさにその哲学を象徴するワンシーンだった。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)