【プレミアリーグ】ウェストハム 0-6 アーセナル(日本時間2月11日/ロンドン・スタジアム)
アーセナルのレジェンド、ティエリ・アンリを彷彿させるゴラッソが決まった。ボックス内でパスを受けたベルギー代表FWのレアンドロ・トロサールは、右足アウトでボールをコントロールすると、フェイントで相手の重心を逆にずらしてから右足を振り向く。自ら作ったシュートコースに回転のかかった完璧なゴールを叩き込んだ。
アーセナルが3-0とリードして迎えた45+2分、ウェストハムの中途半端なクリアをMFカイ・ハヴァーツが高い位置で奪うと、MFマルティン・ウーデゴールへとボールが繋がってショートカウンターを発動させる。
ボールを持ったアーセナル主将は左足のアウトサイドでボックス内のFWトロサールにパスを出すと、ベルギー代表FWはスムーズなフィニッシュワークで右足を一閃。見事なコントロールシュートがゴールネットに突き刺さった。
トロサールのフィニッシュまでの動きを見返すと、右足のアウトサイドでボールをコントロールした瞬間に身体の重心を左から右に大きくずらしている。この動きによって、対応したウェストハムのCBクルト・ズマは完全に振られ、そのラグが生まれたわずかな時間に右足を振り抜いて完璧なゴールを叩き込んでいた。
このゴラッソについて、ABEMA視聴者は「うますぎるだろ」「えぐいゴールやな」「何なんあの落ち着き」「トロサールの決定力がやばいな」「気持ちいいゴールやな」と感嘆。さらにSNSにも「マジでアンリみたいなゴールだった」「アンリ風だった」などの書き込みがあるなど、多くのファンがあまりに落ち着いたフィニッシュに感心している様子だった。
ちなみにトロサールは、2023年1月のアーセナル加入後、プレミアリーグで90分平均のゴール+アシストが驚愕の0.9。ほぼ1試合に1つはゴールかアシストを記録している計算で、ロビン・ファン・ベルシと並ぶクラブ歴代2位の成績だ(1位は1.1のアンリ)。
このウェストハム戦のようにインサイドハーフはもちろん、左ウイング、偽のCFなど様々なポジションで機能するうえ、スタメンでも途中出場でも結果を残すトロサールは、現在のアーセナルにとって最強のジョーカーと言えるだろう。
(ABEMA/プレミアリーグ)