【WWE】RAW(2月12日・日本時間13日/レキシントン)
危険度MAXの巨漢女子レスラーがこの日も大暴走。“最狂”女子王者相手に渾身のグーパンチをアゴに叩き込む暴挙に再び会場が騒然となった。
開催2週間を切った大一番『イルミネーション・チェンバー』を前に、バチバチ交戦中の女子部でさまざまな動きが展開された。因縁の三角関係にある女子王者リア・リプリー、ナイア・ジャックス、ベッキー・リンチの3人が舌戦を繰り広げると、あろうことかグーで顔面を殴る大乱闘が勃発。場内は騒然となった。
この日はまずベッキー・リンチがリングに登場。4月の『レッスルマニア』へ向けたビジョンをお酒片手に乾杯しながら語るプレゼンテーションを展開。タイトル奪還へ意欲を示すなか、“今最も危険な女”ナイアが現れ水を差すかと思いきや、涙ながらに「あなたをリスペクトしてるわ。私の母親があなたみたいだったら…」と意外なコメント。
嘘か本当か、散々鼻をへし折ったり家族を馬鹿にしたりとやりたい放題だったナイアが心を開いて「イルミネーション・チェンバー戦ではあなたが勝つと確信している」と、謎の応援をするとベッキーは困惑を通り越して「こいつ何言ってんだろう…」とドン引き気味。その後もナイアはガン泣きを決めながらライバルの応援を続けた。
要約すると「『イルミネーション・チャンバー』で自分がリアを倒して王者になり、『レッスルマニア』でベッキーあなたと勝負するわ」という裏表のない叱咤激励ムーブだが、そこへここ数週間の乱闘劇でナイアにボコボコにされているリアが殴り込みをかける。
最初からブチキレモードのリアは真っ先にナイアに突進し殴りかかるが、ナイアもヘッドバッドで応戦。先ほどまで「応援団」気取りだったベッキーもまとめて120キロオーバーの“肉塊プレス”で蹂躙。さらにリアをリフトして落とすと、渾身の右ストレートでアゴを撃ち抜いた。これにはファンも「パンチしたで」「殴った」「圧が凄いな…」「牛vs人間だ」とナイアの爆発的な破壊力に驚きの声。実況も思わず「おぉ、ナックルですね…」と漏らした。
リアはベッキーとも一瞬睨み合いになるが、やはり「今はムカつくナイアだけがターゲット」とスルー、しかし今後に向けた3人の対立軸が可視化されたシーンだった。
2月24日にオーストラリアで開催されるプレミアムライブイベント興行『イルミネーション・チェンバー』では、WWE女子世界王者リア・リプリーとナイア・ジャックスによる地元対決が実現する。(ABEMA/WWE『RAW』)