歌の道を歩む決意を固めた17歳の女子高生が、オーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』の準決勝に挑戦。持ち前のスモーキーボイスで、山口百恵の「いい日旅立ち」を見事に歌い上げ、高得点を獲得した。
【映像】「持ってる声がうらやましい」大絶賛されたスモーキーボイス(31分頃~)
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』#10が、2月16日(金)夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に参加。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円(+追加賞金)が授与される。
準決勝まで勝ち進んだのは、14人の出場者たち。今回は美空ひばり、越路吹雪、テレサ・テン、山口百恵の名曲を、自分のスタイルで歌い上げる個人戦が行われた。採点は、審査員(審査員長代理の船山基紀のみ40点満点、ほか1人20点満点)と一般審査員(1人1点)が担当。点数の高い上位5人が決勝戦に進出することができる。
スモーキーボイスの魅力全開!「素晴らしいの一言」審査員が絶賛
本戦3次のチーム戦では、審査員長・松崎しげるから「とてもいいパフォーマンスでした」と絶賛された寿理。ステージごとに成長しながら、準決勝まで勝ち進んできた。そんな彼女は今年3月に高校卒業を控えているが、番組スタッフから大学進学について聞かれると「行かない」とキッパリ。「音楽だけでやっていきたい。夢、叶えたいので。もしそれで超貧乏になってもなんとか生きます」と覚悟を明かした。
本オーディションでは、悔し涙も嬉し涙もたくさん流してきた。キャッチフレーズは「広島の泣き虫高校生」。しかし寿理をよく知る友人は「泣いたところは見たことがない」と話す。これまでステージで見せてきた涙は、強い想いの表れなのだろう。「このオーディションを受けて歌に対するモチベーションが変わったし、いろんな方にアドバイスいただく機会が多くて、そのおかげですごい成長したなって思う」。寿理自身も、成長の手応えを感じているようだ。
準決勝の歌唱曲は、山口百恵の「いい日旅立ち」。これまでに同曲をカバーしてきたアーティストの歌唱を聴き比べ、ポイントを書き出すなど、研究を重ねて迎えた本番。持ち前のスモーキーボイスと豊かな表現力により、哀愁漂う同曲の世界観に深みを持たせ、寿理ならではの魅力が光るパフォーマンスを披露した。最後は儚げに遠くを見つめ、表情も魅力たっぷり。しかし内心はかなり緊張していたようで、歌唱を終えると「足とかめっちゃ震えちゃって。今までで1番緊張しました」と心境を語った。
審査員の合計得点は187点(一般審査員の点数は未加算)。14人中13人が歌唱を終えたこの時点で、暫定1位となる高得点が表示されると、寿理の目から涙があふれ出した。審査員長代理を務めた作編曲家・船山基紀は、40点満点中38点をつけ、「涙に全部象徴されていますよ。すごい努力したと思う。これだけの人を夢中にさせるあの歌い方、もう素晴らしいの一言ですよ」と絶賛。また、元宝塚歌劇団員で俳優・タレントの遼河はるひは満点となる20点をつけ、「持っている声が本当にうらやましい」と魅力的な声をうらやみつつ、表現力や世界観についても高く評価していた。