【WWE】RAW(2月12日・日本時間13日/レキシントン)
元気な“おちゃらけ”キャラで年齢不詳…50代のおじさんレスラーが見せたキレキレの動き。ラリアットを予想外の動きでかわすトリッキーかつ衰えない高い身体能力にファンも騒然となった。
WWE『RAW』でR・トゥルースとJDマクドナがシングルで対戦。ここ数カ月悪の軍団“ジャッジメント・デー”への入団を直訴し続け、半ばストーカー状態だったトゥルースだが、先週ついにボス格のメンバーであるダミアン・プリーストから丁重に断られたあと襲撃されボコボコに…。これで目が覚めたか、軍団のマクダナとの因縁対決に臨んだ。
登場シーンでは加入拒否にあった“ジャッジメント・デー”のTシャツを着て登場するなど、未練たらたらのトゥルース。しかし試合になると別人のように躍動する。“Kクイック”と名乗っていた時代を彷彿させる軽快な動きから、人気のスーパースターであるジョン・シナのムーブを次々と完コピ披露するなど絶好調だ。
さらに圧巻だったのはマクドナのラリアット(クローズライン)を開脚でかわすキレキレの動き、そこからのジャンピングキック。ここで再びシナの決め台詞「You Can't See Me(見えっこねぇ)」のあとに『ファイブ・ナックル・シャッフル』など、人のネタをパクってるだけなのに技は超一流というトゥルース・ワールドに観客を引き込んだ。
現在52歳のトゥルースは、超ベテランながら次々と驚きの動きを展開。自身の若い時の技でコークスクリューしながらフライング・フォアアームを放つ『ライ・ディテクター』も昔と変わらないクオリティで再現するなどリング狭しと躍動してみせた。
試合はマクドナがフィニッシャーの『デブリンサイド』を決め勝利したが、試合内容としてはトゥルースの独壇場。その後“ジャッジメント・デー”4人によるトゥルースへの公開処刑と、大健闘のベテランをいじめる最悪のムードに会場からも大ブーイングが起き、見かねた“DIY”ジョニー・ガルガーノ&トマソ・チャンパがトゥルースを救出。まるでヒーローショーを見ているかのような大歓声に変わった。
90年代から活躍してきたトゥルースは、WWEでもUS王座2回、WWEタッグ王座を獲得したコフィ・キングストンとのコンビでも一斉を風靡したレジェンド・レスラーだ。最近では「話の通じないヘンなおじさん」の姿しか見ていないファンたちも、技を繰り出すたびに「動きがいいな」「いまだにこれできるの凄い」「なんであんなスピンができるんや」など、まだまだ衰えを知らない52歳の身体の能力に驚いた様子だった。(ABEMA/WWE『RAW』)