山形県と新潟県が「ラーメン日本一の街ランキング」で白熱の戦いを繰り広げているという。
 
【映像】ご当地ラーメン日本一 山形発「酒田ワンタンメン」
 
 ラーメンにかける外食費(総務省家計調査、2人以上の1世帯あたり)で2023年に全国1位に輝いたのは山形市で、1万7593円で堂々の2連覇。新潟市は2位で1万5224円だった。これには市民も大喜び。山形市民に街頭インタビュー実施して「あなたにとってラーメンは?」と問いかけると「命ですね」と答える市民も。山形市麺辰店主の鈴木敏彦さんは「『何食いに行く?』というより『どこのラーメン店に行く?』という感じ。生活の一部」と語った。
 
 2021年の1位となったのはお隣の新潟県で、それまで8年連続1位をキープしてきた山形県は1位奪還を目指すべく、行動を起こした。まず山形市は市内のラーメン店店主らで「ラーメンの聖地、山形市」を創る協議会を設立し、市役所にはラーメンを強化する部署もでき、PR強化のための事業費およそ2300万円を計上。市内のラーメン店を検索するポータルサイト「#推しメンやまがた」も設立し、その努力が実ったのか、見事1位に返り咲いた。
 
 さらに山形市は日本一に返り咲いた日の2月8日を山形市ラーメンの日の制定。ラーメンの日前後にはトッピングサービスやラーメンイベントを精力的に開催しているという。山形市はさらなる攻勢を仕掛けており、山形市は、山形ラーメンを意味する「山ラー」、県は「ラーメン県そば王国」の商標登録を特許庁に申請した。
 
 山形市ブランド推進室の高橋大課長は、2021年に1位から陥落したことについて「悔しいというか最初は信じられなかったですね。8年間、日本1位でしたので」と振り返った。
 
 なぜ山形県がラーメンにこだわるのかについては「もともとラーメンに親しめる土壌があるのかなと思っている。お客さんが来たときにラーメンを出前してもてなすという文化が昔からある。お寿司だと恐縮されるので、ラーメンだと気兼ねなく食べてもらえる」と説明した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)