「世界水泳ドーハ2024」13日目が2月14日に行われ、女子ハイダイビングでは地上20メートルという高さから、水面に向かって高速回転しつつ、真っ直ぐに足から飛び込んでいく迫力の演技が繰り広げられた。選手によっては、目がくらむような高さの踏み切り台に、後ろ向きでしかもつま先立ちからスタートするという、見ている側の背筋が凍るような演技もあった。
【映像】20メートルの高さで後ろ向き＆つま先立ちからダイブ！
ハイダイビングは、2013年に行われた世界水泳・バルセロナ大会から正式種目に採用された競技。男子は27メートル、女子は20メートルというビル数階分という高さから、プールに向かって急落下するというド迫力競技だ。もともとは崖の上などから飛び降りるエクストリームスポーツから派生したもので、男子の27メートル台から落下する速度は時速90キロとも100キロとも言われる。
今大会で銅メダルを獲得したジェシカ・マコーレー（カナダ）は、最終4本目に難易度4.0の「206B」という技に挑戦。えび型で後方に3回転して、足から入水する技だ。踏み切り台に向かったマコーレーは、プールに対して後ろ向きになり、しかも足の半分以上が台からはみ出るようにつま先立ち。高所が苦手な人であれば、これだけでも卒倒しそうなポーズだが、マコーレーは力強い踏み切りから高速回転し、タイミングを合わせて水中へズドン！見事な演技で高得点を叩き出すと、プールサイドでも笑顔が弾けていた。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
