年間600杯のラーメンを食べ歩くラーメンライターの井手隊長が、今大注目の「酒田ラーメン」の店を紹介した。
 
【映像】ふわっとろ…ワンタンメンをすする様子
 
 その店とは、東京JR三鷹駅から徒歩10分の「ワンタンメンの満月」。創業64年の歴史を誇る山形県酒田市の名店で、2020年に東京に進出したばかり。ラーメンにかける外食費が全国1位で今話題の山形県だが、こちらのお店は、昨年に行われた「日本ご当地ラーメン総選挙」で日本一になった山形の「酒田ラーメン」を提供する。
 
 名物はふわとろのワンタンメン(950円)。みずみずしい極薄ワンタンがふんわり浮かぶ優しいラーメンで、昆布と煮干などでとった出汁に山形のご当地醤油「マルジュウ醤油」を混ぜたスープ、麺は小麦粉にこだわった中細麺を使用している。
 
 井手隊長は「このラーメンを作ってる人は悪人のはずがない。澄み渡るキレイな心を持った人しか作れない」と見た目の美しさを絶賛。こだわりのスープは「あっさりしてる感じだけど、煮干がバッチリ効いてる、醤油もしっかり立っている」。極薄ワンタンを箸で持ち上げて口に入れると「向こう岸が見える!もう溶ける…」と唸った。
 
「本当に歴史と汗と涙の結晶ですね。おいしかった!ごちそうさまでした!山形にいるような感じでおいしくいただきました」(井手隊長)
 
 酒田ラーメンがご当地ラーメンとして根付いた経緯について、ワンタンメンの満月の二代目店主・齋藤直さんは「(およそ10年前)ご当地ラーメンとしてこれからやっていこうという時に『ワンタンメンでいきませんか?』と言ったら『やろう!』となったのがきっかけ」と説明。東京に来て「日本地図を見ると、山形県=米沢ラーメンと書いてある。全国的には米沢ラーメンが有名なんだ!」と思ったそう。そこで齋藤さんら酒田市の若手のラーメン店主が集まり、「米沢ラーメンを超そう!」という思いで、新たに作ったのがふわとろのワンタンメンだという。
 
 そして昨年10月、全国のご当地ラーメンのナンバーワンを決める「第1回 日本ご当地ラーメン総選挙」に参加。酒田ラーメンは100種類を超えるご当地ラーメンの中から、2位の札幌ラーメンにおよそ5000ポイントの差をつけ、堂々の優勝を果たした。
 
 しかし日本での知名度はまだまだこれから。全国47都道府県のラーメンを食べ歩く井手隊長でさえも「ラーメン県山形に来たけれども、酒田寄らずに帰っちゃうということが多かった」という。「まず東京にいる方は『ワンタンメンの満月』に来ていただき、ぜひ酒田にも足を運んでもらいたい」とコメントした。
(『ABEMA的ニュースショー』より)