「世界水泳ドーハ2024」16日目が2月17日に行われ、50m自由形決勝ではウラジスラフ・ブホフ(ウクライナ)が21秒44のタイムで自身初となる金メダルを獲得した。同種目は、全競泳競技の中でも最速のもの。スタートからゴールまで、全選手が大きな水しぶきをあげて突き進む様子は、水泳とは思えないほどのド迫力だ。
今夏に行われるパリ五輪の前哨戦とも言われる今回の世界水泳。競技によっては、有力選手が出場を見合わせる中、50m自由形にはトップレーサーが顔を揃えてきた。解説者からは「世界記録の可能性もあると思います」と、20秒91の更新さえあるというコメントもある中、揃ったスタートから各選手が猛烈な勢いで泳ぎ始めた。
バタフライは派手な動きもあるが、背泳ぎと平泳ぎは水の流れを感じながら泳ぐような種目。またフリーであっても、距離が長くなるほどスタミナの消耗を防ぐために、あまり足を使わずに上半身だけで泳ぎ進めていく。
ただ50m自由形は、陸上に例えれば100メートル走のような全力種目。上半身で力強く水をかき、下半身も強力なキックの連続。8選手が泳ぎ始めた直後から、プールの水面は水しぶきだらけになり、どの選手がどこにいるのかわからないほど真っ白になっていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)