【明治安田J1リーグ】名古屋グランパス0-3鹿島アントラーズ(2月23日/豊田スタジアム)
新助っ人が度肝を抜くゴールを飾った。鹿島に加入したクロアチア出身FWチャヴリッチは左サイドからのクロスに相手2人と競り合うと、その間でピンポイントのヘッドで合わせてみせた。このゴールにはファンも「めちゃくちゃすげー」と大興奮の瞬間となった。
明治安田J1リーグ開幕節、鹿島がアウェイで名古屋と対戦すると、新助っ人がいきなり魅せた。鹿島が1-0でリードして迎えた後半、47分のことだった。左サイドバックの元日本代表・安西幸輝がゴール前にクロスを送ると、これに反応したのがチャヴリッチだ。
186cmの長身FWは、相手DF2人と競り合うと、ボールの落下地点でピンポイントで合わせて、強烈なヘディング弾をお見舞いしてみせた。安西のクロス精度が秀逸だったことに加え、圧巻だったのはその空中戦のヘディング技術だった。ハイライト映像でも明らかなように、ボールに先に触れたのは名古屋の2人のうち、どちらか1人のようにも見える。しかし実際には、その両者よりもゴール方向にポジションを取り、相手が触れない絶妙のポイントで頭を突き出しながら、首をひねってボールをゴールへとねじ込んでいたのだ。
このゴールにはファンも「チャヴリッチええの獲ったわ感あるな」「チャヴリッチめちゃくちゃすげー」「面白い素材を見つけてきたね」と大興奮。ファンにお披露目となったデビュー戦でいきなりインパクトを残した。しかもチャヴリッチは、62分の仲間隼斗のゴールもお膳立て。ボックス内右サイドで粘って挙げたマイナスのクロスは、味方にとってこれ以上ないほど正確で優しいアシストになるなど、圧巻の技術を披露した。
チャヴリッチはこの日、1ゴール・1アシストの衝撃デビューを飾り、チームも3-0と名古屋を一蹴。鹿島にとっては、新戦力が大活躍を示した最高の開幕戦となった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)