【明治安田J1リーグ】東京V1-2横浜FM(2月25日/国立競技場)
2024シーズンの明治安田J1リーグ開幕節、 東京ヴェルディvs横浜F・マリノスが国立競技場で行われ、横浜FMが2-1で逆転勝利を収めた。
16年ぶりのJ1復帰となった東京Vと昨季2位の横浜FMが、歴史的な一戦を迎えた。31年前、1993年5月15日のJリーグ開幕と同カードとなった対決を一目見ようと、聖地・国立に5万3千人超のファン・サポーターが詰めかけた。
試合は3分、思わぬ形で動いた。東京Vが縦パスで相手陣内に攻め込んで木村勇大が抜け出すも、ボックス外まで飛び出した横浜FMの新守護神ポープ・ウィリアムが対応。しかしこれがハンドおよび、決定機阻止の疑惑でVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックとなり、判定はハンドとなった。
ゴール右の絶好の位置でFKを得た東京Vは、キッカーの山田楓喜が左足一閃。右上隅、GKの手が届かない絶妙な場所に美しい放物線を描いたボールが吸い込まれ、ホームチームが先制に成功した。
東京Vがその後もゴール前のチャンスを作っていく中、一方の横浜FMも29分、アンデルソン・ロペスがカウンターチャンスを迎えたがゴールには至らず。東京Vのペースのまま試合を折り返した。
後半、横浜FMは61分に中央から鮮やかな連携で崩し、最後は右サイド→中央→ファーの宮市亮とつなげてゴールネットを揺らしたものの、これはオフサイドの判定に。横浜FMはその後、交代カードを切って戦況の打開を試みたものの最後までゴールが遠く、このままタイムアップかと思われたが、試合は最後に動いた。
89分、横浜FMがPKを獲得すると、背番号10、アンデルソン・ロペスがゴール左隅へ冷静に沈めて土壇場で同点に追いつくことに成功。さらにアディショナルタイムの93分、松原健がボックス内からスーパーゴールを決めて一気に逆転した。
試合はそのままタイムアップ。31年ぶりに実現した“国立黄金カード”は、1993年当時、ヴェルディ川崎として初代Jリーグ王者となった東京Vが逃げ切るかと思われた中、横浜FMが終盤の大逆転劇で2-1の勝利を収めた。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)