【カラバオカップ】チェルシー0-1リヴァプール(日本時間2月26日/ウェンブリー・スタジアム)
【映像】場内騒然!遠藤航が宿敵を“返り討ちタックル”→吹っ飛ばした瞬間
120分の死闘を戦い抜き、カラバオカップのタイトル獲得に貢献した日本代表MF遠藤航を、海外のデータサイドが称賛している。「プレミア全体で最高の新戦力」と最高の評価を与えた。
チェルシーとのカラバオカップ決勝にスタメン出場した遠藤は、アンカーとして攻守にわたって貢献。攻撃では2つのロングボールからチャンスを作りだし、守備では17回中11回の地上戦に勝利するなど圧巻のプレーを見せた。
そんな遠藤に対してデータサイドの『Whoscored.com』は「遠藤航が4冠を目指すリヴァプールのMVPである理由」と題して遠藤のプレーにスポットライトを当てた。
リヴァプールは昨夏、中盤の補強にブライトンのモイセス・カイセドの獲得を狙っていたと言われている。しかしカイセドはチェルシーに引き抜かれたことで、シュトゥットガルトから遠藤を獲得した。
『Whoscored.com』は「ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョの代役を探していたなか、パニックバイだと見なされていた。エンドウがリヴァプールに来た時はすでに30歳だった。プレミアリーグでの経験もなく、欧州のカップ戦の経験もない。さらに成長する可能性は低かった」と振り返る。しかし、「エンドウはリヴァプールにとってとても重要な歯車だと証明している。間違いなく夏の最高の新戦力だ」として、次のように続けた。
「彼が先発したリーグ戦15試合で、リヴァプールは13勝(2分)の得失点差+27だ。1600万ポンドの夏の新戦力は、カラバオカップのプレーヤー・オブ・ザ・マッチこそ逃したが、決勝弾のフィルジル・ファン・ダイクやクィービーン・ケレハー同様か、それ以上に重要な存在だった」
「リヴァプールの3番(遠藤)は、ウェンブリースタジアムで68本のパスを成功させ、成功率は91%。さらにキーパスは1本あった。レッズの選手では最多となる8回のタックルを試みて、そのうちの6回を成功させて成功率は75%を記録した」
「先発したチームの中盤では唯一の120分間を戦い抜き、ジェームズ・マコーネル、ボビー・クラークとともに試合を終えた。勝利を目指すなか、とてもデリケートな時間帯に若手2人を導く役割を託され、実際にやり遂げた」
「リヴァプールの中盤にバランスをもたらし、マクアリスターとはお互いによく理解しあっている。ミドルサードで価値のある経験を加えた」
また、遠藤は因縁の相手であるカイセドとマッチアップ。ボール奪取を狙ったカイセドから激しいプレスにあったが、逆に弾き飛ばす強靭なフィジカルを見せつけてファンを大いに驚かせ、この場面は大きな話題となった。
目撃した視聴者は「カイセド吹っ飛ばした」「体幹やべえ」「獲らなくて良かった!」「勝負ついたな」「お買い得すぎる」と、カイセドより格安で獲得したデュエル王のプレーに驚いた様子だった。なお、この試合で遠藤は6つのタックルを成功させるなど、中盤のキーマンとして躍動していた。
『Whoscored.com』は次のように締めくくっている。
「エンドウは、1億ポンドの相手の中盤2選手を上回るパフォーマンスをした。その姿はまるで汗さえかいていないようだった。彼がクロップ政権下のレッズで、最高の新戦力であるという議論がされるだろう」
「エンドウがいるのに、誰がエンソやカイセドを必要とするんだい?」
(ABEMA de DAZN/カラバオカップ)