【明治安田J1リーグ】東京V1-2横浜FM(2月25日/国立競技場)
勝負を分ける、痛恨のハンドとなってしまった。
明治安田J1リーグ開幕節、16年ぶりにJ1の舞台に復帰した東京Vは、1993年5月15日のJリーグ開幕カードと同じ相手、横浜FMと“聖地”国立競技場で対戦した。7分に山田楓喜の美しいFK弾で先制し、歴史的な勝利まであと数分という中で、彼らにとっては悪夢のような瞬間が訪れてしまった。
87分、横浜FMがボックス内に攻め込み、ナム・テヒのクロスがファーに流れると、今度は左から走り込んだ渡邊泰基がダイレクトで再び中央へのクロスを送り込む。次の瞬間、これに対応した東京VのFW河村慶人の左手がボールに触れ、弾き飛んでしまう。審判は即座に笛を吹いてPKを宣言。リプレイ映像でも明らかなハンドとなった。
渡邊のクロスが弾かれた際、中継で試合を見守った視聴者も「ハンドっぽく見えたな~w」と口々にコメントしたが、そのシーンの映像が流れるとPKを確信し「やってしまった」「ウソやろ」と、東京Vを応援するファンが絶句する一幕となった。
このPKを横浜FMのエース、アンデルソン・ロペスに決められ、さらにはアディショナルタイムに勝ち越しを許し、東京Vは劇的な敗北を喫してしまった。J1開幕戦、ホームで念願の初勝利目前にしてこぼれ落ちた悪夢のような展開に、選手もファン・サポーターも肩を落としたが、SNSでは「失敗も次に活かす栄養源だ」とエールを送る声もあった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)