将棋の順位戦A級・最終9回戦が2月29日、静岡市の「浮月楼」で行われている。タイトルホルダーの藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)は、同市内で行われている大盤解説会に出演。終局が日をまたぎ深夜に及ぶこともある順位戦とあり、「終局後、帰る時に時計を見て愕然とした」と自身の経験を踏まえた苦労を語った。
藤井名人への挑戦者を決めるA級最終一斉対局では、現在全5局が行われている。大盤解説会に出演した藤井名人は、リーグトップを走る豊島将之九段(33)と二番手から追走する菅井竜也八段(31)の直接対局を中心に解説を行った。藤井名人による公式戦の生解説は、プロ入りした2016年度末に名古屋で行われたA級最終局解説会に出演した以来。貴重な機会とあり、ファンは一挙手一投足を目に焼き付けるように見守っていた。
“将棋界の一番長い日”と称されるA級最終局は、藤井名人も前年に経験。ともに解説会に出演した脇田菜々子女流初段(26)は、深夜に及ぶ対局とあり「対局中に眠気を感じることは?」と質問。対局などの仕事がない日は早寝という藤井名人だが、「さすがに対局中に眠くなることなないです(笑)」と笑った。
藤井名人も、過去の順位戦では日をまたいで終局となったことがある。「指している時は全然気にならない」というものの、「感想戦まで終わって、帰る時に時計を見て愕然としたことがある」と振り返った。さらに「A級だと(持ち時間は)ストップウォッチの6時間なので本当に大変な戦いだなと思いまず」と実感を込めていた。
自身の経験を踏まえたエピソードに、ファンも大注目。ABEMAの視聴者からも「名人は早寝ですもんね」「かわええ」「愕然あるんだ」「そりゃそうかw」「だよねぇ」などの反響が多数寄せられていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)