規格外パワーの外国人が、ボクシング日本ヘビー級王者にド迫力の19連発。すべてを受けきった王者が「ノッコン(寺田)さんよりはパワーがあったと思います」と本音をこぼした。
プロ10戦 10勝(8KO)、WBC世界ブリッジャー級16位でもあるボクシング日本ヘビー級王者の但馬ミツロが、正体不明の外国人からボディを容赦なく浴びるという出来事があった。
これは、但馬のボディを自由に10秒間殴り、“効かせる”ことができれば1000万円を手に入れられるという「但馬ミツロの腹パン散歩」という企画の一コマ。これまで、歌舞伎、ミナミ、西成、沖縄の繁華街と“拳自慢”を探し歩いてきたが、いまだ成功者は現れていなかった。
今回、街を歩きながら強そうな人物に声をかけるという従来のシステムとは異なり、「俺なら効かせられる」という鼻息荒い挑戦者たちが、すでに沖縄県のとある場所に集合。「春の腹パン祭り」として、但馬を待ち構えた。
すでに日本アームレスリングヘビー級のランカー、地下格闘技を100戦経験してきた二階級王者、筋骨隆々のラッパーなど、6人が挑戦するも、但馬は「まだ効かない」とプロの面目を保つ。最後の挑戦者となったのが、但馬より明らかに体格の良いタトゥーの入った男。話を聞くと、アメリカ生まれでプロ格闘家を経て、日本でコーチングをしているという。いわゆる「本場生まれ本場育ち」のツワモノということで、沖縄で最大のピンチが訪れたとも言って良い。
そして緊張感が入り混じった10秒がスタートすると、男は大きく振りかぶった左右のボディブローを繰り出す。これまで、受けながら笑みを浮かべていた但馬も、スイッチが入ったのか「Go! Go!」と相手をじっと見据えながら発破をかけ、あっという間の10秒が終了。
計19発のパンチを耐えた但馬は「打ち方が良かった」「ノッコン(寺田)さんよりはパワーがあったと思います」と沖縄ではナンバーワンの挑戦者だったことを告白。それでも、もはや日本には相手がいないとにらみ、今後「腹パン散歩ワールド編」が行われることを示唆した。
但馬は、亀田興毅氏が手掛けるプロボクシング興行「3150FIGHT」に参戦しており、3月31日に名古屋国際会議場で行われる「3150FIGHT × PRIZE FIGHTER in NAGOYA」において、世界ランカーとの試合が組まれる予定となっている。