リヴァプールの日本代表MF遠藤航が仕掛けたブロックプレーが世界で大きな話題となっている。カラバオカップ決勝のチェルシー戦でゴールが取り消されたシーンでの判定は正しいものだったのだろうか?
【映像】オフサイド?遠藤航が“幻の神ブロック”を炸裂した瞬間
問題のシーンはゴールレスで迎えた60分。FKの流れで、DFアンディ・ロバートソンが蹴ったボールにDFフィルジル・ファン・ダイクが反応。打点の高いヘディングでボールをネットに突き刺した。しかし、このシーンでVARが介入。遠藤がオフサイドポジションにいたためにゴールが取り消された。
このシーンで確かに遠藤はオフサイドポジションに陣取っており、そこからチェルシーのDFリーヴァイ・コルウィルをブロックして、ファン・ダイクをフリーにしていた。とはいえ直接ボールに関与しておらず、オフサイドの判定は厳しいとの声が見られた。
イギリス『デイリー・メール』はかつてプレミアリーグで審判を務めていたマーク・クラッテンバーグ氏のコメントを紹介。「遠藤によるコルウィルへのブロックは正当なものだったため、チェルシーの選手たちは審判に文句さえ言わなかった」と判定に首を傾げる。
また『The Athletic』では「遠藤のブロックを"テクニカル・オフサイド"とし、相手のプレーに明らかな影響を与える行為と判断している」とVARの判断を分析した。
しかしファンは納得がいっていない様子。というものの、2月28日に行われたFAカップ5回戦のノッティンガム・フォレスト戦では、ラファエル・ヴァランが遠藤と同様のブロックから、カゼミーロのゴールが生まれた。このシーンではVARがオフサイドではないと認めてゴールとなっただけに、ファンも「説明しろよ」「たった数日で見解が変わる」「遠藤のなんで認められなかった?」「不運すぎる」「状況は全く同じでゴールを取り消されるチームと認められるチーム」「なんでファン・ダイクのゴールが認められなかったのか教えてくれ」といった反応が多く見られた。
(ABEMA de DAZN/カラバオカップ)