【FAカップ・5回戦】リヴァプール3ー0サウサンプトン(日本時間2月29日/アンフィールド)
まるで日本のレジェンドを彷彿とさせるアウトサイドキックが起点で、リヴァプールの3得点目が生まれた。年明け以降急速に頭角を現したアカデミー出身の若手コナー・ブラッドリーは、相手のクリアボールをボックス手前で受けると、華麗に右足のアウトサイドキックでシュートを放ったのだ。そのボールの軌道はまさに2004年のアジアカップでの中村俊輔を思い出させた。
FAカップ5回戦のサウサンプトン戦で、リヴァプールは18歳のルイス・クーマスが44分に、同じく18歳のジェイデン・ダンズが73分に追加点を決めるなど、アカデミー出身の若手が結果を残す最高の展開でリードを作った。
そして試合終了間際、花を添えるかのようにさらなる追加点が生まれた。87分、敵陣ペナルティエリア付近でクリアボールを拾ったブラッドリーが、見事なファーストタッチから右足でアウトにかけた技ありシュートを放つ。このキックはキーパーに防がれたものの、ダンズがこぼれ球を押し込み自身2得点目をゲットした。
この得点を受けて視聴者はブラッドリーのアウトサイドキックを絶賛。「ダンズもすごいけどその前のブラッドリーのアウトサイドシュートがすごい」「ブラッドリーあそこでアウトのシュート選んで枠に飛ばすのすんごいな」「上手すぎて意味わからんかった」など北アイルランド代表の若手DFを賞賛するコメントがSNSで続出した。
アウトサイドキックでのシュートと言えば様々な名手がいるが、日本人に馴染み深いところで言うと、元日本代表MF中村俊輔もそのうちの一人かもしれない。2004年のアジアカップ、グループステージのオマーン戦で決めた左足でのアウトサイドキックは、多くの日本サッカーファンに記憶を残した。
あのゴールから20年経過したが、アウトで巻くシュートに軌道に対して感銘を受けるサッカーファンの感性はあの頃と変わらないままのようだ。
(ABEMA de DAZN/FAカップ)