【明治安田J1リーグ】川崎F4-5磐田(3月1日/等々力陸上競技場)
両軍がピッチに入り乱れ、審判を囲む騒動が勃発した。4-4の場面で磐田のジャーメイン良がネットを揺らしたが、そのシーンでVARが入った結果、ゴール取り消し→PKという“やり直し”判定となり、これにはどちらのチームも納得いかない一幕となった。
明治安田J1リーグ第2節、川崎フロンターレvsジュビロ磐田が等々力陸上競技場で行われ、壮絶な打ち合いの末、最後の最後に最大級の見どころがあった。
4-4で迎えた91分、岩田が自陣のFKから前線にロングボールが蹴り込まれると、FWマテウス・ペイショットがすらしたボールを受けたのはボックス内のジャーメイン良だ。この日、3得点を挙げている磐田のストライカーは、混戦を抜け出してゴールネットを揺らしてみせた。これで勝ち越し──。そう思われたのも束の間、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックが入る展開に。しかし、その映像を見ると、ジャーメイン良がボックス内で競り合った際、川崎FのMF瀬川祐輔の手にボールが触れていたのだ。
審判はこの日2回目となるオン・フィールド・レビューを実施すると、ゴールを取り消した後、磐田のPKを宣告。ジャーメイン良にとっては1試合4発を達成した直後、PKで“やり直し”になるという、予想外の判定を迎えてしまった。
これには、ジャーメイン良も審判に詰め寄るが、一方、川崎Fにとっても、想定外の事態に、ピッチ内は両チームの選手がレフェリーを囲む騒動へと発展してしまった。
ファンも「大混乱」とこの展開に慌てふためくしたものの、一番冷静だったのはジャーメイン良だった。このPKでキッカーを務め、強烈なフィニッシュをゴール左上隅へと突き刺し、正真正銘の勝ち越し弾をマーク。ファンが「実質5点目」とコメントしたように、この試合でジャーメイン良は、文字通り「5回」ネットを揺らしてヒーローとなった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)