2024年2月26日、実におよそ3年ぶりにYouTubeを再開させた女性がいる。香港出身の民主活動家、周庭氏で香港では“民主化の女神”と言われた人物だ。
【映像】周庭さんが亡命先から発信した動画
周氏は香港で民主化運動に身を投じ、これまで2度の逮捕と10ヵ月禁固の実刑判決を経て、現在はカナダ・トロントへ事実上亡命。ひとつの罪で保釈中のため、香港警察から指名手配され、香港警察は「自首しない限り一生追跡され逮捕されるだろう」と警告した。
周氏はアップした動画で「刑務所で緑豆が昼食になって、私の体は以前より弱くなっていて」「女性刑務所で緑豆で体調不良になる人は私だけじゃないとも気づきました」と、緑豆を食したことで体調不良になったと告白。ほかにも「6ヵ月の刑務所生活で東野圭吾の作品を20冊以上読みました」と語った。
動画の最後で「たくさんのことを経験して、自分がいまカメラの前で自分のことを話せる自由は当たり前のことじゃないと思います。これからもこのチャンネルで皆さんに自分の生活や考え方をシェアしたいと思います」と視聴者に呼びかけた。
文筆家・評論家の古谷経衡氏は「周庭さんが禁固刑になる前に話をしたことがあるが、本当に日本語がお上手で日本のことにすごくお詳しくて、すごく聡明な女性」と周氏を評した。また、民主化運動のリスクについては「日本でネットに接続して中国の民主化を求める投稿を書いた人が検挙された」と、海外でネットにアクセスをして書き込みをすることに中国側が神経をとがらせていると解説。周氏について「もう(中国を)出ざるを得ないという状況だったとは思う」と推察した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)