3月1日の政治倫理審査会に二階俊博幹事長が出なかった理由を政治ジャーナリストが解説した。
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自民党の裏金問題で本来は2月28日、29日開催で調整していた政倫審だったが、議論がもつれた末に2月29日と3月1日に開催。自民側からは裏金問題のあった51人のうち、安倍派事務総長経験者4人と二階派の事務総長が出席する予定だったが、突如呼ばれていない岸田総理が出席するというまさかの展開となった。
「政倫審に二階氏がなぜ出席しないのか」という声があるが、政治ジャーナリストの青山和弘氏によると、2つ理由があるという。
1つ目は「二階氏が何を言い出すかわからない」というもので、青山氏は「この前も『政治資金3500万で本を買っていた』という話があったが、3500円の本でも1万冊買っていたということになる。『図書館を買ったのか』と。つまり、そういうことを喋ってしまうから」と説明した上で「また不規則発言をして無茶苦茶になる」という懸念があったのではないかと指摘した。2つ目は「政策活動費」だとして、「二階氏が幹事長のときに50億もらっていたと言われている。その話を突っ込まれてしまうのが嫌だから」と説明して「政策活動費の話というのは自民党の選挙戦略そのものになってしまうので、その話を突っ込まれたくない」と解説。
「結局これは功を奏している。年度内成立が確実になっても、二階氏が出てくるというのはハードルが高い」と続けたが「しかし、野党が要求しないといけないポイント」と指摘すると「ここが攻防になってくるとは思う」と、今後の展開を予想した。