行列必至の人気ラーメン店「銀座八五(ぎんざはちごう)」がファストパスを導入した。
 
【映像】ミシュラン掲載「銀座八五」究極のラーメン
 
 東銀座駅から徒歩5分の「銀座八五」は、元京都全日空ホテル(現:ANAクラウンプラザホテル京都)のフレンチシェフで、水道橋の人気ラーメン店「中華そば勝本」を手掛けた経歴を持つ松村康史料理長が2019年にオープンしたラーメン店だ。
 
 そんなフレンチの匠が技術を結集させて作った名物が「ラビオリグルマンディーズ中華そば」で、1日30食限定で値段は2200円。ラビオリとは肉をパスタ生地で包んだ「イタリアンワンタン」。肉の中にトリュフとフォアグラが練り込まれている贅沢すぎるラーメンで、底が見えそうなほどの透き通るスープは醤油や塩などを一切使っていないのだとか。
 
 ラーメンライターの井手隊長は「簡単に言うと『タレを使わないラーメン』。ダシだけだと味ないじゃないですか。それがうま味を重ねてラーメンにしちゃったという、とんでもないイノベーションを起こした1杯。黄金のスープ」と解説して「ほんと隙がないというか、ベテランの顔の見える1杯」と絶賛した。
 
 創業以来、5年連続ミシュランガイドに掲載され、一昨年世界的アーティストのジャスティン・ビーバーが訪れたことでも話題となった同店だが、松村氏は「(ジャスティンと)同じ席に座りたいとかいうお客さんもいる。3時間4時間、最大で5時間とか並んでいただいたときがあった」と人気ぶりについて語った。
 
 人気店に付きまとうのが長時間の行列だが、同店では去年の秋から行列に並ばなくても確実に入店できるサービスを導入している。それが「テーブルチェックファストパス」だ。専用サイトから追加料金500円を支払うことで優先的に入店できる仕組みだ(料金設定は店によって異なる)。
 
 このサービスを運営するTable Checkの谷口優代表は「2時間3時間とかって、時間ってすごい貴重なところ。そこを何かしら解決できるソリューションがあったらいいなというのがあって」と、サービスを立ち上げた理由について語り「よく例えで使うが、『高速道路に乗ったらお金がかかりますよ、目的地には少し早く到着できるけど』というのに近いんじゃないか」と説明した。
 
 中国から来た男性は「短期間で東京に来る人にとって便利。予約時間に来たら確実に入れるので」とコメント。同店は午前中は通常通り先着順で、午後からはファストパス専用にすることで、待ち時間を緩和できたそう。
 
 しかし「開放されてその瞬間に押さないとダメ。本当に2秒ぐらいで。最初取れなくて…」と、予約がすぐに埋まってしまうという意見もあった。
 
 元『週刊SPA!』副編集長の田辺健二氏は「正直(500円は)安すぎると思う。同じラーメン価格(2200円)ぐらいでも本当に食べたい人は買いますし、その分競争率が下がるのであれば僕は納得して2000円とか全然払う」と、ファストパスの値段を上げてもいいのではないかと意見した。
 
(『ABEMA的ニュースショー』より)