埼玉県の公営プールでの撮影会で過激な水着やポーズが問題となり、管理している埼玉県公園緑地協会が撮影会での新ルールを発表した。
 
【映像】細かすぎる水着撮影会・新ルール(イラスト付き)
 
 埼玉県公園緑地協会の関口惠介氏は「具体的には数値化するという提言もいただいたので、非常にこれはわかりやすくなったと思っている」と胸を張った。
 
 発表された内容ではトップスについて、三角水着のトップスは「サイズは底辺および高さが各10センチメートルの三角形以上の衣装」、四角形のトップスは「サイズは各高さ11センチメートル以上、幅13センチメートル以上の衣装」、チューブ型のトップスは「サイズは胸部にあたるチューブの最も高さが細い部分が5センチメートル以上、最も高さが太い部分が10センチメートル以上の衣装」、水着のボトムについては「ハイレッグ計上で股ぐりの水着面積が過度に狭い場合は禁止となる場合がある。また、腰骨よりも明らかに高い位置に脚ぐりがカットされている過度なハイレッグも禁止」、ローライズ形状のボトムは「水着ボトムの前側がV字になっており、サイド・ヒップ側が紐で構成されているTバックは禁止」と指定した。
 
 あくまでも公営施設を管理する側の基準として1センチメートル単位で細かくルール化されており、管理側の意地すら感じられる内容。そしてNGポーズについては「くい込ませ不可」「M字開脚不可」「ずらし不可」「おしりを突き出すポーズ不可」と、こちらもかなり具体的だ。
 
 関口氏は「具体的に乳首や性器が露出する水着、またはその可能性のある水着、もしくは手引きに規定する過激な水着という風に具体的に示すようにした。これはポーズと水着両方。あとは出演者参加者ともに18歳未満の青少年をお断りする、という年齢制限を設けた。この2つが条件のなかで一番大きいと思う」とコメントした。
 
 今回のルールを決めるにあたっては検討会を結成。メンバーは大学教授、経営者、弁護士、広告代理店社員、行政経験者の5人。会議は非公開で7回開催され、日本人女性のバストサイズのデータや類似イベントの規定を参考にしてヒアリング&リサーチを繰り返し、表現の自由についても考察されたという。
 
 関口氏は「表現の自由は非常に大事」としながらも「ただ、我々が許可をするにあたってはどこかで線引きがないとよろしくない」と、ルール作りの意義について語った。
 
 現役グラビアアイドルのツジ・ルイスは「(NGポーズの)お尻のポーズはリクエストが多い。お尻がウリの人は厳しくなってくる。撮影会の時間自体が一枠90分あるので、プール撮影とかだと『90分間そのポーズを禁じられて何ができるか』というのを捻出するのがけっこう面倒くさかったり」と懸念点を指摘した。前回のルール導入後秋のプール撮影会にも参加していたそうで「現地に監視員さんがいて、さすがにその前でNGと言われているポーズは誰もやらないと思った。M字(開脚)とかは脚を90度以上開いたらダメなので、90度未満に抑えてなんとか頑張ろうとする人とかもいて。ポーズもちょっとずつ変えればなん十種類もできちゃうので、60点、70点ぐらいかな」と振り返った。
 
 撮影会の参加者に話を聞くと、「ほとんどの人はエロ目的ではなくて、推しを応援したいということで参加されている」「(被写体が)誰でもいいというわけではなくて、自分のファンのモデルが出ているので、そこに撮影に行く。こちらとしてはファン目線で、推しの方が選ばれた水着であれば特にこちらからどうこう言うことはない」と、推しのアイドルに会うのが目的で、セクシーな写真を撮りたいファンばかりではないと強調。しかし「撮る側としてはやはりいろいろなポーズをとってもらいたいというのはありますけれども、ルールの中で楽しむしかない」と、複雑な胸中も語った。
 
 撮影会の細かすぎるルールについて、SNSでは「県営公園なんだから当然だと思います」「これまでの撮影会が過激だったのでしょうね「そらそーやろ」という前向きに捉える声や「大の大人が真面目な顔してこんなことを話し合ってるって考えたら笑えてくる」「こういうことを決定するって、大変だよなぁ」と、さまざまな声が上がっていた。
 
(『ABEMA的ニュースショー』より)