【明治安田J1リーグ】FC東京 1-2 ヴィッセル神戸(3月9日/味の素スタジアム)
初ゴールを決めた宮代大聖が、大人気漫画『呪術廻戦』の決めポーズでファンにアピールした。今季、川崎Fから神戸へと移籍してきた宮代は、豪快なヘッドで同点弾をマークした直後、思い出したようにパフォーマンス。ファンが「かっこいい!」と歓喜したこのシーンには、実は伏線があったのだ。
ファン待望のシーンは、うれしい"おまけ"つきとなった。
2024シーズンの明治安田J1リーグ第3節、昨季王者・ヴィッセル神戸が FC東京のホーム・味の素スタジアムに乗り込んだアウェイゲーム、直前に先制を許して迎えた57分のことだった。
相手ゴールキックを自陣で回収したFC東京は、中央やや左を起点に崩しにかかる。武藤嘉紀からのパスを受け取った左の広瀬陸斗がふわりと上げたクロスをファーで合わせたのが宮代大聖だった。落下地点を見極め、ドンピシャで飛び跳ねると、打点の高いヘディングでネットを揺らし、チームに同点弾をもたらした。
今季初ゴールであり、川崎Fから神戸に移籍した宮代にとっては、加入後初ゴールでもある。そんなメモリアルな一発をチームメートも駆け寄って一緒に喜んだが、直後、宮代は一人でゴールパフォーマンスをしたのだ。両手の2本の指を立てて他は折り込み、三角形を作って祈るようなポーズ。実は、宮代は初ゴールで「これをやる」と宣言していたのだ。
2月23日、クラブの公式YouTubeチャンネルで「緊急会議」と題された映像が公開された際、チームメートの鍬先祐弥と共に「ゴールセレブレーション」を考えていたのだ。あれこれと思案した結果、大人気漫画『呪術廻戦』の最強キャラでもある『宿儺』の『伏魔御廚子(ふくまみづし)』という"領域展開"が採用されていた。
開幕から2試合はネットを揺らせなかったものの、ついに訪れた初ゴールで宮代は有言実行、ファン・サポーターに向けて呪術廻戦のゴールセレブレーションを披露したのだった。これにはファンもSNS上で「ゴールパフォーマンスかっこいい!」「くわちゃん直伝のゴールパフォーマンス」「呪術廻戦パフォ笑」とリアクションし、待望の瞬間を喜んだ。
なお、広瀬も今季、鹿島から神戸に加入した仲間であり、「新戦力コンビで決めた初アシスト初ゴール!」と喜ぶ声も。チームはさらに74分、エース・大迫勇也の豪快FK弾で勝ち越し、逆転による今季2勝目をマークした。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)