過激かつコミカルなラブシーンと斬新な展開で話題の連続ドラマ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁(およめ)の騙し愛―』(テレビ朝日系)の最終回。国民的美少女の玉田志織がサイコパス美少女になる。
妻の不貞現場を目撃した大手新聞社の社会部エース記者・岡谷渉(伊藤淳史)が、愛娘の親権を得るために父親の親権獲得率わずか1割の壁に挑むサレ夫逆襲ブラックコメディ。漫画家・大竹玲二による人気コミック「離婚しない男」をベースに、今年3月限りで放送作家業と文筆業から引退する鈴木が、最後の地上波ドラマとして放送コードギリギリの攻めた表現とテンションで唯一無二の不倫劇を描く。
渉ファミリー爆死計画が未遂に終わり、手足を拘束された間男・マサト(小池徹平)のもとに、部下の千里(玉田志織)が大粒のチェリーブロッサムを手にやって来る。マサトを愛するがゆえに右腕となり尽くしてきたのに、マサトから「使えねえ。調子乗るな、このクズ」と切り捨てられたことから目が覚めた。
千里は「あなたの言葉で魔法が解けた」とチェリーを強制的に食べさせようとマサトの口にねじ込むも、種を吐きつけられた上に、「(ロープを)早く解けよクズ!」と言われ、「クズって言った~?」とタガが外れる。「あなたの魔法にかかった全ての女性からのプレゼントをあげる」と言いながら取り出したのは、ゲームの中でしか見たことのないような特殊過ぎるアーミーナイフ。
千里は「愛で傷つくと胸が痛むの。その痛みがね、どれだけのものかをね、教えてあげる。それがあなたへのプレゼント。プレゼント・フォー・ユー!」と満面の笑みで、抵抗するすべのないマサトにナイフを振り下ろすのだった。
最終話にして狂気の本性をフルスイングで見せつけた千里。変態キャラ総出演の中で比較的大人しかった千里が、実は最もサイコパスだったというオチが付いた。そんな千里の白目剥き出しの恨み顔をド迫力で表した玉田。本作での強烈な熱演が、今後の俳優活動においてプラスに転じることを願う。
『離婚しない男』はABEMAで見逃し配信中だ。