『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に、元公安警察がしくじり先生として登場。公安が過去に防いだテロ未遂事件について語った。
有名人たちのしくじり経験談を通して「失敗しないための教訓」を学ぶ本番組。この日は先週に引き続き、日曜劇場『VIVANT』で公安監修を務めた元公安警察の勝丸円覚さん(仮名)が登壇。実際の経験を元に、スパイのリアルな実態と手口を明かした。
授業を聞く”学園メンバー”は、オードリーの若林正恭、平成ノブシコブシの吉村崇、ハライチの澤部佑、日向坂46の上村ひなの、JO1の佐藤景瑚、横山由依。
現役時代は警視庁公安部に所属し、スパイと攻防をくり広げたという勝丸さん。公安はスパイから日本を守るだけではなく、テロリストを追うことも重要な仕事だといい、テロ事件が国内ニュースで表に出てこないのは、スパイ事件同様「公安警察が途中で潰しているから」だと明かした。
勝丸さんは、過去実際に関わった事件として「有名な国際テロ組織との関係を疑われた男性が、マンションの一室で爆発物を作っていた」というテロ未遂事件を紹介。2002年に日韓共催のワールドカップが行われた際、外国の優秀な情報筋から「日本でテロの計画がある」との報告を受け、調査したところ、爆発物を高速鉄道に設置する計画があることがわかったという。
衝撃の事件に、出演者らは「めっちゃ危なかったじゃないですか」と驚き。吉村は「日本は海外に比べてテロが起きないじゃないですか。起きないんじゃなくて、潰してるものもあるってことですか?」と質問すると、勝丸さんは「日本で大きな国際テロが起きていないのは、外事警察が頑張って潰しているからです」と断言。潰している数は「平均すると年間数件」で、「火薬を集めていた、人員を募集していた」などの段階で潰しているという。
現在の日本には、テロを取り締まる「スパイ活動防止法」がない。そのため、2002年のテロ未遂事件で犯人を逮捕した際は「入管法違反(不法滞在)」の容疑だったという。勝丸さんは「適法に入国していたら、逮捕するきっかけも掴めない」と懸念を示した。
また、警察には国際テロ組織の情報だけではなく、個人的に爆発物を作っている人の情報も入るという。勝丸さんは「仲間割れした仲間からの情報とか。あとは爆発物(の材料となるもの)を扱っている薬局やホームセンターからも『大量に買っていった人がいる』と(通報がくる)」と明かした。こうした裏で行われる公安の奮闘に、出演者らは衝撃を受けた様子で、真剣な表情で勝丸さんの話に聞き入っていた。