【スーパーフォーミュラ】第1戦(決勝・3月10日/鈴鹿サーキット)
国内最速を競うレーシングマシンがピットアウト直後に突如コースアウト。市販車とは全く異なるタイヤの繊細さ、扱いの難しさを象徴するひと幕があった。
スーパーフォーミュラのマシンを速く走らせるには、マシンのセッティングやドライバーの腕はもちろん、タイヤを温めるウォームアップも非常に重要になってくる。近年は、スタート前にタイヤを温めるタイヤウォーマーの使用が禁止されているため、タイヤの温めについてはドライバーのドライビングスキルに任されている。
開幕戦の舞台、鈴鹿サーキットの気温は10度前後。路面も非常に冷えており、特にタイヤ交換後のアウトラップは、氷の上を走っているような感覚になるという。
13周目には、TGM Grand Prixの松下信治がタイヤ交換をしてピットアウトしていくと、2コーナーの出口で姿勢を乱し、コースアウトしてしまった。
解説者でレーシングドライバーの中山雄一氏は、「ミラーも見ながら、コースも見ながら、色々なところを見ながら走っている間に、どれくらいグリップするかということが意識から外れて、そのタイミングでターボが効いて途中からパワーが出たことで、クルマがスライドしてしまったのでは」とコメント。
その後も同じように車体が滑るようなシーンもあり、冷えたタイヤで戦うことの難しさが垣間見られた。
視聴者からも、「タイヤ冷えすぎ」「そんな曲がらんのか」と、コールドタイヤでのドライビングの難しさに驚く声があがった。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)