週刊SPA!元副編集長の田辺健二氏が、グラビア撮影の裏側を語った。
 
【映像】グラビア編集者が語るポロリ警察対策
 
 グラビアの編集に20年携わった田辺氏は「編集者の現場はもう本当に大変。デジタル化以前の時代は、際どいポーズも多かった。今のグラビアの子が当たり前に脱毛しているのに対し、当時はしていなかった」と振り返った。その上で、「出てはいけないものが出ていることは結構ある。写真やゲラの段階で、ルーペ(拡大鏡)でチェックしなければならない」と説明した。
 
 続けて、「これは影なのか、そうではないのかという際どいところもある。失敗してそれが世に出て、問題になって回収になるとか。実際、それで発売停止になるものもある。だから気をつけなければならない」と語った。「最近は、“ポロリ”を見つける方が多い。例えば、グラビアアイドルはニップレスが基本だが、実はしていなかったり。影的にしていないんじゃないかと、ポロリ警察している人がいる」と改めてチェック作業の重要性について語った。
 
 写真の補正については「色合いや影の修正だけでなく、 事務所が“もうちょっと細く””目を大きくして”といった無理難題を言ってくる。それをどうするか。やればやるほど自然さが失われる」という。
 
 実際にグラビアアイドルの岸明日香も「修正はやっている」という。「例えば肌。岩場での撮影で肌が赤くなっている部分は全部消して、目の下にクマができていたら薄くしてもらうなど結構やっている」と話す。これに田辺氏は「修正をやりすぎなくらいやってほしいタレントさんや事務所さんもいるので、編集者たちが押し引きをしなければならない。グラビア特有の生々しさをいかに担保できるかが、実は難しくなってきている。やろうと思えば修正はできるが、つるんとしすぎていて、これが本当にセクシーですか?という話になる」と、過剰な修正に対する違和感について語った。
 
(『ABEMA的ニュースショー』より)