総合格闘家・秋山成勲の“秘蔵っ子”が衝撃KOで沈められた。劇的な幕切れに「レベチで草」「めちゃ強くてw」など驚きの声が。さらにピンポイントで当てた左ストレートに対して「スナイパー」など当て感に対する称賛の声も相次いだ。
15日に行われた「格闘代理戦争-THE MAX-」1回戦に登場した“元海上自衛隊”ファイター”が、格闘家・秋山成勲の“秘蔵っ子”を打撃KOで沈めた。
「格闘代理戦争」とは、“格闘技界の次世代のスターを生み出す”という目的のもと誕生した格闘ドキュメンタリー番組。第一線で活躍する格闘家たちが、「監督」として若手選手をそれぞれ推薦。トーナメント形式で試合を行い、優勝賞金300万円をかけて争う。
1回戦に登場したのは、秋山推薦のミスター・ホンデことチュ・ジンギ。キックボクシング24戦20勝のストライカーで、「打撃は(ONE Championshipの)ユン・チャンミンより強いんじゃないかな」と秋山が評価するほど。以前は『BreakingDown』でも活躍し、朝倉海の愛弟子でもある“勾配ニキ”信原空をKOに下すと、2023年7月大会当時、プロ10戦10勝(4KO)のYURAにも判定勝ち。相当な実力者であることがうかがえる。
対戦するのは、『格闘DREAMERS』出身で岡見勇信&中村倫也のUFC師弟コンビが推薦する中村京一郎。元海上自衛官でありながら、格闘技のバックボーンが無いという中村は、MMA参戦後に5戦4勝。4勝をいずれも1R でフィニッシュさせる決定力を持つ。事前番組では、「僕の試合を見たらビックリしますよ」「格闘代理戦争は通過点」と、ビッグマウスぶりを見せていた。
1Rのゴングが鳴り、ホンデはオーソドックススタイル、中村はサウスポー構えで対峙する。試合後すぐに、ホンデのワンツーをかわした中村が、カウンターの右ストレート。前に倒れたホンデだったが、ここはすぐに起き上がり試合再開。しかし、足腰に来ているのか、積極的に打撃を放つことができない。そして1分36秒、ホンデの放ったパンチを交わした中村が、左ストレートで仰向けに倒し、パウンド連打で勝負あり。
試合後、中村は「楽しめました。ホンデ選手も打撃に自信があると思ったので、打ち合えるところを見せられたかなと思います。誰が来ても僕が勝つのは一緒なんで準備していきます」と、息も上がらず余裕の表情。監督の岡見からは「(試合前から)ゆるい感じがしたんですけど、こういう(圧倒的な)内容で、新世代のファイターなんだなと。それを勉強させられました」と、強さを称える。
また、解説席にいた鈴木千裕からも「3分は短距離みたいなもので、MMAルールはすぐ攻めに行かなきゃいけない。(中村は)このやり方で良いと思っています」と評価のコメント。視聴者からも「やっぱセンスあるな」「ノーダメージやん」「キックの選手を打撃でKO!」と、賛辞がやまなかった。