【WWE】SMACKDOWN（3月15日・日本時間16日／メンフィス）
宙を舞った相手レスラー目掛けて“ノートラップ”で強烈な蹴りが炸裂。ルチャリブレの名門コンビが放った無慈悲な人間サッカー技のインパクトに場内は騒然となった。
年間最大の祭典『レッスルマニア』で行われるタッグ王座戦の予選で、ラテン系レスラーユニット“レガート・デル・ファンタズマ（LDF）”のエンジェル＆ベルト組と“LWO”のホアキン・ワイルド＆クリス・デル・トロが対戦。
この試合ではエンジェル＆ベルトの連携プレーと、相手を分断するタッグチームならではの頭脳プレーが冴え渡った。ベルトがエンジェルにタッチを交わし、まず対戦権のないホアキンに奇襲ドロップキックを食らわせて分断。孤立したデル・トロを2人でセカンドロープに上り高いリフトから落とすスラムで主導権を握る。
対する“LWO”のホアキンもルチャ仕込みのスパニッシュフライや2人同時に蹴るミサイルキックなどで反撃、ロープを使ったスプリングボード式のDDTなどで2人を手玉にとり無双するも、この日は広い視野を持つ“LDF”コンビが一枚上手だった。
ホアキンの場外への飛び技と見せかけてのスライディングをエンジェルが間一髪でかわし、相手をフェンスに激突させて2度目の分断に成功すると、素早くリングへ戻り孤立したデル・トロをリフトして放り投げたところに合わせたベルトが、腹部を直接蹴り上げる強烈な一撃を見舞った。
解説の堀江ガンツ氏も「荒っぽい！エッぐい技ですね…」とつぶやいた通り、技を受けたデル・トロは悶絶し、そのまま動けずカウントスリーを献上。
ファンからも「強烈」「うげ」「これはエグい」などのコメントや、レスラーを軽々と持ち上げて落下地点で蹴り上げる荒業から「ボレーシュート」との声があがった。
堀江氏は「この荒々しさもルチャ・リブレの特徴」と、“LDF”コンビの華麗さだけでない泥臭い戦いを改めて賞賛。この勝利により、エンジェル＆ベルト組はトーナメント決勝に進出し、絶好調の英国コンビ、ピート・ダン＆タイラー・ベイトと『レッスルマニア』出場を争うこととなった。
（ABEMA／WWE『SMACKDOWN』）
