3月17日(日)東京体育館にて“RISE年間最大のビッグマッチ”「ABEMA presents RISE ELDORADO 2024」が行われ、RISE初参戦のミゲール・トリンダーデが第2代RISE世界スーパーライト級(65kg)王者チャド・コリンズをKOするアップセットを起こした。
これまで世界各国から多くの未知の強豪を招聘し、バチバチの勝負論があるカードを組んできたRISE。伊藤隆代表が「色んな団体から強い選手たちが集まって鎬を削るのがRISE」と語るように、そのガチっぷりがRISEの真骨頂でもある。
大会前にRISEは協力関係にある“世界最大のキックボクシング団体”GLORYと共に年末に65kgの世界トーナメントを開催することを発表。今大会ではトーナメントに向けた出場選手選考も兼ねた2試合=チャド・コリンズVSミゲール・トリンダーデ、白鳥大珠VSイ・ソンヒョンが組まれていた。
チャドはムエタイで数々の実績を残し、2022年8月からRISEに参戦。圧倒的な手数とスタミナで連勝街道を突き進み、昨年12月の両国大会ではペットパノムルン・キャットムーカオを下して、RISEの世界タイトルを手にした。
チャドの世界王者としての初陣に選ばれたミゲールはヨーロッパで多くのタイトルを獲得し、ONE ChampionshioやGLORYにも参戦した、まさに未知の強豪。実はこの一戦はチャド本人が「俺は(RISEの)チャンピオンなんだから意味のある試合をしたい」と強豪との対戦を希望して実現したもので、伊藤代表も「そういう姿勢で試合をする彼はまさに“RISE”」と評価する一方「ミゲールは本当に強くてステップを踏むタイプ。チャドは相性があまりよくない」とチャドの苦戦を予想していた。
はたして試合は伊藤代表の予想がずばり的中する。開始早々、ミゲールが右フックからの左ハイキックでダウンを奪うと、パンチの連打とヒザ蹴りでダウンを追加。最後は右ストレート・左ハイでチャドを沈め、わずか95秒という試合タイムでRISE無敗の世界王者チャドをKOする大波乱を起こした。
「日本で歴史に残る試合が出来たと思うし、いいパフォーマンスを見せられたんじゃないかな。いつも試合の時はそうなんだけど、自分の階級で不可能なことはない。もし年末のトーナメントに出ることになっても優勝できると思うし、俺に勝てる選手は誰もいないよ」
一夜にしてRISEのど真ん中に立ったミゲールは勝利の喜びと自分の実力への自信を言葉にした。さらにRISEスーパーライト級の日本人エース・原口健飛に対戦要求し、年末のトーナメントに向けても「もし出ることになっても優勝できると思うし、俺に勝てる選手は誰もいないよ」と豪語している。
まさに“強者VS強者=最強”という大会コンセプト通り、新たな強者のRISE来襲となったが、当日解説を務めた原口は「改めてRISEはとんでもない選手が集まってくる団体やなと思いました。だからこそRISEで一番になることに意味があるし、RISEで一番になれば世界最強を証明できる。これこそ俺が見てきた格闘技やし、そこに交われることもめちゃくちゃ楽しみです」と、この状況が喜ばしいという。
“RISE年間最大のビッグマッチ”「ELDORADO」を終えて、ガチなRISEをはさらに加速する。