どこまでも強く、どこまでも頼もしい。3月19日、プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第2試合に登板したEX風林火山の勝又健志(連盟)が、チームとファンが望む最高の結果を残した。
この日を迎えた時点で、チームはセミファイナルシリーズ進出のボーダーライン上である6位。第1試合では今期のキーマンに指名された二階堂亜樹(連盟)が4着に沈み、7位のBEAST Japanextに73.2ポイント差まで迫られた。当試合は勝又、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)、TEAM雷電・本田朋広(連盟)の並びでスタート。東1局では佐々木が満貫・8000点、東2局では堀が2000点をアガった。
勝又が攻めたのは、東3局1本場からだった。一旦はヤミテンで構えた後、5索待ちでリーチ。見事にリーチ・ツモ・タンヤオ・三色同順の満貫・8000点(+300点)を獲得し、トップ目に立った。東4局1本場では、放送席も「パーフェクト」と称賛する打ち回しでリーチ・ツモ・發・ドラの満貫・8000点(+300点)を加点。南2局では6巡目にリーチをかけ、リーチ・ツモ・タンヤオ・赤の満貫・8000点を成就させた。オーラスでは第1試合から連投した本田に猛追されるも、最後はラス目の堀が佐々木からアガって終幕。これにて個人3連勝、リーグ最速の11勝目を飾った。
持ち点は4万5000点で、稼いだポイントは+65.0。第1試合のマイナスからプラスに転じる大仕事だが、勝又は「何が何でも、この半荘を取らなければいけないっていうところに追い込まれているわけではない」とし、「基本的には開幕戦と同じような気持ちで。トップを取れるならトップを取るし、ダメなら2着を取るし、ダメなら3着を取るし、それもダメなら小さい4着にするし…というような、フラットな麻雀を打てればな…と思って戦いました」と冷静。個人ポイントが+305.9ポイントまで上昇してMVPが狙える点についても、「とにかくレギュラーシーズンを突破すれば、個人は何でもいい」と答えた。
「僕が(MVPを)取ればチームはセミファイナルに進出すると思うので、そういう意味では、そうなったら嬉しいなとは思いますけど、アガれば個人逆転でもしっかり降りるし、その局面、局面でセミファイナルを目指していきたいと思います」。常に最善の策を練る軍師が、チームをセミファイナルシリーズ、その先のファイナルシリーズへと導く。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)4万5000点/+65.0
2着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)3万7900点/+17.9
3着 KADOKAWAサクラナイツ・堀慎吾(協会)1万7000点/▲23.0
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)100点/▲59.9
【3月19日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +594.8(90/96)
2位 赤坂ドリブンズ +372.9(90/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +274.9(90/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +92.8(90/96)
5位 渋谷ABEMAS +56.2(92/96)
6位 EX風林火山 ▲153.2(92/96)
7位 BEAST Japanext ▲291.4(90/96)
8位 TEAM雷電 ▲425.7(92/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲521.3(90/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)