【WWE】SMACKDOWN(3月22日・日本時間23日/ミルウォーキー)
因縁くすぶる元師匠対決がリング上で繰り広げられる最中、“謎の覆面レスラー”が登場。試合を妨害し、正体を明かす場面ではマスクを踏みつける屈辱的な行為に、会場から大ブーイングが巻き起こるひと幕があった。
因縁が深いレイ・ミステリオとサントス・エスコバーがシングルマッチで対戦。復活した49歳の“レジェンド”ミステリオが健在ぶりを示すなか、介入してきた“偽ミステリオ”に会場が騒然となった。
昨年ミステリオ率いる“LWO”を脱退、試合後に師匠を襲撃し長期欠場に追い込んだエスコバー。新たなラテン軍団“LDF(レガド・デル・ファンタズマ)”結成後には、元同僚に次々と制裁を加え闇落ちしていた。一方、まだ足に不安が残るミステリオだが、この日は序盤からエスコバーを一方的に攻め立て、場外へのトペを敢行したシーンでは、回避しようと倒れ込んだエスコバーにスライディングしながらボディを浴びせる『スライディング・スプラッシュ』を決め会場の大歓声を受けた。
さらに、鉄柱攻撃などミステリオはラフプレイも辞さない戦いの構えだが、ここで謎の覆面レスラーが登場する。レイ・ミステリオのマスク(ピンク・バージョン)を被った姿で、ロープワーク中のミステリオの足を掴んで妨害。その姿がアップで映し出されると、会場は大ブーイングとなったが、ここで実況の清野茂樹アナウンサーが「この顎の形は…」と言及。
マスクを床に捨て踏みつけ、姿を現した男はレイの息子ドミニクだった。父親とはケンカ別れし、現在は悪の軍団“ジャッジメント・デイ”のメンバーとして活躍中だが、この日はエスコバーの援軍として登場した。
ドミニクの挑発にレイ・ミステリオが気を取られている間に蘇生したエスコバーは、“元師匠”の得意技『619』を炸裂。さらにフィニッシャーの『ファントム・ドライバー』を叩き込み疑惑の勝利を飾った。
最後は、憎き父親への妨害を成功させたドミニクがニンマリ笑顔でエスコバーとガッチリ肩を組む最悪の結果に…。ラテン軍団同士の抗争に加え、最近鳴りを潜めていた親子バトルも再び勃発し、復帰したばかりのレイ・ミステリオにとっては難題山積の試合となってしまった。
(ABEMA/WWE『SMACKDOWN』)