【WWE】RAW(3月25日・日本時間26日/ローズモント)
家族のことをイジられた女子レスラーが怒り&半泣きでブチギレ。感情を抑えきれずたまたまそこに居合わせた男子レスラーのアゴを撃ち抜く右ストレートを一閃。理不尽だが会心の一撃に顔が変形し、後方に吹っ飛んで崩れ落ちる…そんな「かつてない貰い事故」にファンが騒然となった。
まもなく開催される「レッスルマニア」に向けた最後の対立ストーリーが各所で勃発。女子世界王者リア・リプリーと挑戦者ベッキー・リンチのトラッシュトークは乱闘に発展した。そんな中、思わぬ形で女子の“ガチの拳”を被弾しKOされた男子レスラーの残念すぎる姿が大きな話題となった。
先週、宿敵ナイア・ジャックスを下したベッキーが、遂に絶対王者リアとフェイスオフする大事な場面に、なぜかこの日はドミニク・ミステリオが付き人のように帯同。リアのベッキーへの口撃の後ろで、ニヤニヤしながら同調する腰ぎんちゃく役を立派に努めていた。
しかし、リアの言葉は徐々に激化。「あなたには家のソファに娘と座って私が活躍するのをテレビで見てもらわないと」と家族に口撃の矛先が向けられると、ベッキーの表情は一変する。
「あなたの娘が私のことを“マミー(リアの愛称)”って呼ぶの」と母親のベッキーを差し置いて“マミー”と呼ばせる精神攻撃に、ベッキーの顔面はピクピク震えて“ブチギレ”モードに。家族を大事にするベッキー、いや全世界の母親にとってタブーとなる口撃にファンも「煽りよる…」「顔がw」「さすがにムカついてる」とピリついたムードに。
このひと言で理性を失ったベッキーは「一線を越えたわね」とブルブル震えながら「二度と私の娘のことを口にしないで。全然笑えないわ」とマジギレ。ベッキー自身が誕生前に父親を亡くしている過去もあり「家族への侮辱は許せない」と、少し涙ぐみながら感情を爆発させた。
このベッキーの涙の訴えでリアと一触即発状態になると、後ろでガムをくちゃくちゃ噛みながら退屈そうな顔で舌戦を眺めていたドミニクも人の心があったか「マミーもうこれくらいでやめようよ」と制止したまでは良かった。
しかし、ベッキーに何故か歩み寄る仕草をしてよそ見した瞬間に、ベッキーの右ストレートがドミニクのアゴを撃ち抜いた。思わぬ被弾をしたドミニクは、顔面がひん曲がった状態で後方に吹っ飛び、リングに崩れ落ちた。
たまたま怒りの矛先となったドミニク。もはや理由は「そこに顔があった」か「顔が気に食わない」くらいしか理由が思いつかない貰い事故にファンも「ドムとばっちりw」「ナイスパンチ」「結構本気でなぐったw」「グーパン一発w」「綺麗にあごに入ったねw」と騒然。
可愛がっている仲間への理不尽な一撃に今度はリアがブチ切れてモードになりベッキーと乱闘状態に。その後もベッキーの荒ぶる心が収まらず、ドミニクがボコられる踏んだり蹴ったりのシーンが続いた。
『レッスルマニア』に向けてこれ以上な険悪な空気づくりに貢献したドミニクに、ファンからも「いい仕事をした」「完全に殴られる役で呼ばれただろw」「ドムの巻き添え感」と同情の声と、ジョバーとしての有能ぶりを称える賞賛が入り混じった。(ABEMA/WWE『RAW』)