【国際親善試合】U-23日本代表 ２－０ U-23ウクライナ代表（３月25日／北九州スタジアム）
日本代表には長らく“FKの名手”が不在だっただけに、ファンも久しぶりに心が踊ったに違いない。U-23日本代表のMF山田楓喜が、U-23ウクライナ代表戦で直接FKからゴールを脅かした。シュートは惜しくも相手GKに阻まれたが、SNSは「絶対に必要なピース」「精度すごい」などそのキックに大興奮の様子となった。
注目シーンはゴールレスで迎えた32分だった。U-23日本代表はボックス右角のやや後方、相手ゴールまでおよそ25mの位置でFKを得る。キッカーの位置には右利きのMF荒木遼太郎と、左利きの山田が並んだ。
荒木が先に足踏みをする形で動き出した直後、山田がゆっくりとボールに近づいて左足を一閃。スピードに乗ったボールは壁２人の左側をカーブで上手く通過し、勢いよくゴールへと襲いかかった。相手GKに防がれ惜しくもゴールとはならなかったが、質の高いキックだった。
フリーキッカーとしての片鱗を見せつけたこのプレーにサッカーファンは興奮。SNSには、「良い左足を持ってるな」「めちゃくちゃFK上手い！」「FKはしっかりアピール。惜しかった」「精度すごい」「この世代屈指のキッカー」「絶対に必要なピース」とスタジアムとともにSNSも大興奮の様子となった。
東京ヴェルディに所属する山田は、横浜F・マリノスとのJ1リーグ開幕戦で芸術的なFKでゴール。さらに節のアルビレックス新潟戦でもゴール左隅へ鮮やかなFKを決めて、開幕４試合ですでに２つも直接FKで得点している。
近年の日本代表には、かつての中村俊輔、遠藤保仁、本田圭佑のような“FKの名手”が不在。それゆえ黄金の左足を持つ山田の台頭は、「久々にFKで可能性を感じさせるキッカー」「A代表にも来てほしいなー」「キッカーとして貴重だと思う」「中村俊輔魂を背負う男」「中村俊輔並の精度だな」「山田楓喜のFKは俊輔のそれを思い出させるところがあったな」などの声も出ていた。
試合はU-23日本代表が２－０で勝利。ハーフタイムに交代となった山田だが、CKやオンプレーも含めて、左足キックのクオリティーはしっかりアピールしていた。
（ABEMA／サッカーU-23日本代表）
