日本映画界が今最も注目する藤井道人が脚本・監督を務め、台湾の超人気スター俳優シュー・グァンハンと清原果耶をW主演に迎える映画「青春18×2 君へと続く道」が2024年5月3日(金)に公開。日本の公開に先駆け、台湾では3月14日に世界最速で公開。初日興行収入No.1となる大ヒットスタートを受けこの度、主演のシュー・グァンハンが来日。監督の藤井道人、共に主演を務める清原果耶と出席する記者会見が行われ、大好きと公言する日本についてや初共演となった清原果耶との撮影エピソード、そして日台合作である本作に込めた熱い想いを、日本のメディアに向けて熱く語った。
目黒雅叙園にて行われた記者会見には、W主演を務めるシュー・グァンハン(ジミー役)、清原果耶(アミ役)、そして藤井道人監督が登場。先日行われたジャパンプレミアでは登壇が叶わなかったシュー・グァンハンが満を持して来日を果たし、W主演の二人が日本で初めて揃う来日イベントが幕を開けた。会場にやってきたグァンハンが開口一番、流ちょうな日本語で「美味しいご飯、食べましたか?」と呼びかけると、会場内は一気に和やかな雰囲気に。
そして日本公開を前に念願の来日を果たし「たいへん興奮していますし、うれしく思っています。実はこの映画、台湾ではすでに公開されているんですが、その時は監督をはじめ、皆さんが台湾に来てくださいました。そして今回は自分の方が日本に来ることが叶い、お互いに旅をしているような感じがしています。」と、台湾と日本の“旅”が物語のキーとなる本作にちなんで感激の想いを打ち明けた。
また、かねてより日本が好きと公言しているシュー・グァンハンは「日本の街をブラブラするのが好きなんです。大好きなのは、日本の食べ物。美味しいものがたくさんありますよね」と笑顔で付け加えた。
本作は長野県の松本市、そして福島県南会津郡の只見町でも撮影されているが、グァンハンもそこでの撮影が印象的だったという。「幸運なことに今回は俳優の仕事として日本を訪れたので。撮影でいろいろと知らないところに行くことができてラッキーでした。特に松本市と只見町は印象深くて大好きでしたね。松本市は静かな環境で、水がきれいで、きよらかな感じがとても好きでした。そして福島県の只見町は大自然が本当に美しくて。壮観でしたね。もちろん撮影の時は没頭はしていましたが、撮影をしていない時に周囲の景色を見渡すと本当にすばらしい景色だなと思って。感嘆していました」と感激した様子でコメントするグァンハン。
一方の清原もグァンハンとの共演に「わたしはほとんど台湾での撮影だったので、最初は環境に慣れるまで時間がかかるかなと思っていたんですが、グァンハンさんをはじめキャストの皆さんが温かく迎えてくれたので。緊張しすぎることなく、柔らかな気持ちで現場に行くことができました。」と振り返った。
3月14日から公開された台湾では、初週末新作ランキング第1位を記録する大ヒット公開中。
さらに今後も香港、シンガポール、マレーシア、韓国などアジア10以上の地域で公開が続々と決定している。
藤井監督は「世界各地での公開は当初からの目標のひとつでもありましたし、この映画のテーマ自体が“旅”というところがあるので。この映画が旅をしながら、アジア各地にこの映画を届けられるということ自体がまるでツアーのようで。感慨深いですね」としみじみ語った。
グァンハンは、「今回、わたしたちは日本のすばらしい俳優陣、そして監督をはじめとした現場のスタッフの皆さんと、本当に力を込めて、このようなすばらしい作品を作り上げたわけです。そんな作品がアジア各地で公開されると聞き、うれしいです。」と述べた。そして「緊張しますね」と続けた清原も、「映画は世界共通の文化だと思うので、たくさんの方に届くことを願っています」とコメントした。
日本と台湾のスタッフが協力して作り上げた本作の撮影について藤井監督は「言葉が通じない中で、自分の求める世界にスタッフをどう導くかということに不安がありました。しかし今回は言葉が違うからこそ、わかり合おうとする濃度がすごく強くて。映画って言語を越えたすばらしいものだなと、再実感できました。」と振り返った。
それを受けて清原が「監督もおっしゃっていたとおり、分かろうとする力がすごく働いていましたね。お互いに日本語と中国語を教え合ったりもしたので、難しいことはなかったです」と笑顔で振り返ると、グァンハンが「食べましたか?」「おはようございます」、さらに藤井監督の口癖である「あざす!」などの日本語を披露して会場を沸かせた。
そして最後のメッセージとして「日本では5月3日から公開となります。海を渡って仲間たちと一緒につくりあげた映画です。そして何度見ても色あせない映画になったと自負しておりますので、たくさんの方に宣伝していただけると嬉しいです」と藤井監督が呼びかけると、清原も「わたしにとって大切な、かけがえのない作品になりました。この作品をご覧になった方が、ご自身にとっての青春や、初恋などの記憶を優しく包みこんで、また前に進めるきっかけになればうれしいなと思います」とコメント。
さらにグァンハンが「この作品は青春ラブストーリーのようですが、単にそれだけの作品ではなく、実はこの作品の中には大人の魂が宿っていると思っています。旅に出て、自分の過去を振り返ってみたくなるようなすばらしい作品なので、ぜひご覧ください」と付け加えた。