鈴木宗男参議院議員がABEMA的ニュースショーの単独取材に応じ、次の衆院選に出馬しないことを表明した二階俊博元幹事長に苦言を呈した。
自民党派閥の政治資金を巡る裏金問題で二階派の会計責任者と二階氏の秘書が立件されたことを受け、次期衆院選に立候補しない考えを表明した二階氏。
鈴木氏と二階氏といえば当選83年組の同期。今回、政治責任を取るために不出馬表明をした二階氏について「選挙に出る出ないは、責任の取り方じゃないでしょう。要は、自分の都合で辞めるわけだ。公の責任を取ったということにはならない」と酷評した。さらに「会計責任者は事務局長、ならば、会長たる自分が責任を取る。議員辞職して『きちんと明確なけじめをつける』こう言えば、政治家二階は大したものだと。誰も責任を取らないところに国民は怒っている」と続けた。
二階氏の不出馬会見は、側近の林幹雄元幹事長代理が質問の大半に答え、二階氏が記者の質問に応じたのは限られた回答のみという異例の形となった。
これに鈴木氏は「どう見ても、本人の体力からして、国民はどう思うか。
国民の多くは、『どうぞ明日の日本よりも明日のご自分に気をつけてください』と思っている人が多かった。『責任を取ってない』『身勝手だ』『自分のことしか考えてない』こう受け止められていると思う」と指摘。
二階氏の政治手腕については、「国会対策の第一人者」と評価。しかし、自民党での地位は「巡り合わせ」と切り捨てた。
「二階氏が志帥会に入ったとき、部下は1人しかいなかった。志帥会の伊吹会長が(衆議院)議長になる。じゃあ会長は誰が?と言ったらキャリア的には二階氏しかいなかった。そこで二階氏が会長になる。恐らく伊吹さんにすれば、軒先貸して母屋まで全部まとめて二階さんが面倒を見ている。その流れの中で二階さんが力を持っていたということ。これはまさに巡り合わせ」(鈴木宗男氏)
鈴木氏いわく、二階氏は金丸信元副総裁の影響を受けているという。「10年間キングメーカーだった金丸氏の姿を見ている。1年2年トップやるよりも、10年なら10年、重きを成すポジションが党人政治家の姿だという頭作りがあったんじゃないかと。また、二階氏自身が上座に座ることを自分が果たして向いているかどうかということもよくわかっていたと思う」と分析した。
また、“コワモテの政治家”として知られている二階氏だが、鈴木氏は「コワモテじゃない」と断言。
「『次の選挙出ない』の記者会見でも、質問した記者さんに『お前も年を取るんだ』と言った。TPOを考えなければいけない。言っていいかどうかというのを。声の大きいか、小さいかは別にしても『バカヤロウ』というのは、政治家終わってる」(鈴木宗男氏)
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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