【明治安田J1リーグ】FC町田ゼルビア3-1サガン鳥栖(3月30日/町田GIONスタジアム)
ファンも「これはすまん」と謝るほどの、ボールにチャレンジできていないレイトタックルだった。ただ解説の松原良香氏は、このタックルは、ネガティブな面だけではないという見解を語った。
10分、 FC町田ゼルビア所属のチャン・ミンギュが見事なスライディングタックルでボールを奪う。町田のカウンターのチャンスかと思われたが、すぐさま攻守の切り替えを見せたサガン鳥栖所属の原田亘が、鋭い出足で攻撃の芽を摘もうと試みた。しかしこのタックルはかなりタイミングが遅れ、チャン・ミンギュの足に当たってしまった。
ファンからは「これはすまん」「荒いぞ」「あからさまにアフター」「激しいなー」「これはえぐいやつ決まった」と危険な形となってしまったレイトタックルに対してのコメントが集まった。
そんななか解説の松原良香氏は、「これは攻から守に切り替わった瞬間。ここでボールにアタックできれば逆にチャンスになる。狙いはこれくらいの意識が欲しかった」とタックルの悪質性だけではなく、サッカーのゲームの流れも考慮した解説を行った。
確かに、タックル自体は遅れて足に当たり危険なものだったかもしれないが、ボールを奪われた直後の意識としては、素晴らしいものだった。もしノーファウルでボールを奪い切れていたら絶好のチャンスだっただけに、プレーの危険性は置いておくと、狙いは悪くないタックルだったと言えるかもしれない。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)