将棋の藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)に伊藤匠七段(21)が挑む第9期叡王戦五番勝負の開幕局が4月7日、愛知県名古屋市の「か茂免」で行われている。シリーズ初白星を争う注目の一戦は、白熱の終盤戦へ。挑戦者の伊藤七段が猛攻を仕掛けており、藤井叡王はどのような受けの技術を見せるか、大注目が集まっている。
タイトル戦で3度目の激突となった藤井叡王VS伊藤七段。注目の一戦は、藤井叡王の先手で角換わりの出だしとなった。手探りのねじり合いから、両者が時間をたっぷり投入するじりじとした戦いに。藤井叡王は1時間10分を使って攻めに出た。しかし、先勝を狙う伊藤七段も黙ってはいない。先手の玉頭に猛攻をかけており、ABEMAで解説を務めた石田直裕五段(35)は、「油断できない局面。先手の受けの手段が問われており、後手に有望な変化が多いのでは」と緊迫の局面の印象を語った。
本棋戦は五番勝負と短期決戦のため、シリーズ先勝は大きな意味を持つ。現時点で形勢に大きな差はないものの、藤井叡王の持ち時間は残り1時間を切っている。新年度のスタートを白星で飾るのはどちらか。激戦が予想される今後の展開から目が離せない。
持ち時間は各4時間。
【午後4時頃の残り持ち時間】
藤井聡太叡王 49分(消費3時間11分)
伊藤匠七段 1時間13分(消費2時間47分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)