自民党の裏金問題で世耕弘成氏は離党勧告という重い処分となった。
世耕氏は処分前、政治ジャーナリストの青山和弘氏に「処分が出たら瞬時に離党する、姑息なことはしない」と告げていたそう。覚悟を決めていた世耕氏は言葉通り即離党。目指すは総理になれる衆院へのくら替えだという。世耕氏は離党の際に「明鏡止水の心境です」と発言した。
青山氏は「世耕さんは将来をまだ見ている」として「やっぱり衆議院にくら替えしたい。くら替えするには二階(俊博)さん、今度引退するから二階さんの息子さんと(選挙で)戦って出る。これを見せたいから今回は変な悪あがきをしないで潔さを見せて、ということ」と解説した。
同じ和歌山に地盤をもつ世耕氏と二階氏との関係性について問われると、青山氏は「バッチバチ。ずっと席を狙っているので」と答えて「二階さんも警戒して、今回は自分が退くことで『息子に』という道筋をつけたつもりなんです。ただ世耕さんが無所属で出てくると非常に厳しいということになる」とコメント。
「世耕さんはやっぱりまだ総理大臣を狙ってますもんね?」という質問に対しては「狙っている」と答えて「ただ今回離党勧告にもなったし相当厳しいとは思う。でも彼はそれを逆に、そこで自分の男を見せるというか」と、離党勧告を逆手にとる戦略を考えているのではないかと語った。
青山氏は「相当厳しい状況」と前置きしながらも「和歌山で取材をすると二階さんも決してみんなが好きってわけでもない。もちろん橋を作ったり高速道路を作ったりしている。パンダも招へいしているが、世耕さんも地盤を作ってきているので、無所属になってもここで変な『頑張ったね』みたいなことを思わせれば勝ち筋が見えると彼は思っていると思う」と世耕氏の思惑を推察した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)
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